武装放棄式典、来賓歓待は北イラク・クルド自治政府バルザーニ―
2025年07月13日付 Medyescope 紙
クルド系反政府組織PKKが進めている武装解除プロセスの一環として武器を放棄する式典が行われ、PKK構成員30人が武器を手放した。また、この式典の来賓招待にかかった費用は北イラク クルディスタン自治政府のネチルヴァン・バルザーニー大統領が負担していたことが明らかになった。
武装解除式典は、北イラク クルディスタン自治政府領のスレイマニエ郊外で執り行われた。歴史的一歩とされる式典には反政府組織PKK構成員30人が出席。式典の詳細も明らかにされた。
式典を主催したのはトルコのクルド系野党 人民平等民主党(DEM)で、式典には地域の弁護士会幹部、各NGO代表、トルコ市民権利団体「平和の母」、国会議員、報道関係者らからなる約150人の来賓が北イラク クルディスタン自治政府領へ招待された。
■費用負担はバルザーニー大統領
バス4台分の招待者の行程手配はDEM党が行った。また、北イラク クルディスタン自治政府のネチルヴァン・バルザーニー大統領が、招待者にかかる領内での費用を負担した。
招待者らはアルビール(エルビル)市内のホテルに宿泊し、式典用特別車両で会場に移動した。(こうした費用に加えて)招待客らの飲食にかかる費用を負担したバルザーニー大統領に対し、DEM党代表団は表敬訪問により謝辞を伝えた。
DEM党代表団のメンバーは次のとおり。
トゥンジェル・バクルハンDEM党共同党首、政治家・活動家テュレイ・ハティムオールラル氏、クルド系政治家レイラ・ザナ氏とアフメット・テュルク氏、民主地域党(DBP)のケスキン・バユンドゥル共同党首、同チーデム・クルチ・ウチャル共同党首、国会議員のアイシェギュル・ドアン氏、スッル・サクク氏、ベルダン・オズテュルク氏、メフメト・カマチ氏、メラル・ダヌシュ・ベシュタシュ氏、セルハト・エレン氏。
代表団は式典後にバルザーニー大統領を表敬訪問し、平和に向けた大統領の尽力に感謝の意を表した。
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翻訳者:原田星来
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