トルコ統計局、移住動向を発表

2025年07月14日付 Medyescope 紙

トルコ統計局のデータによると、トルコで2024年に268万2673人が県を超える移住をしていた。イスタンブル県は39万5000人と最も移住者を受け入れた県である一方、最も多い移住活動は20歳から24歳の世代で起こっていた。

トルコ統計局が発表した国内移住統計速報は、2024年の国内移住活動に関する印象的なデータを明らかにした。これによると、昨年268万2673人が県を超えて移住していた。

2008年に県を超えての移住が人口に占める割合は3.18%であったが、何年も上下動を見せていた。この割合が2024年に3.13%となった。移住する人の47.6%が男性、52.4%が女性であった。

■イスタンブル県は移住者の流れの頂上

県を超えての移住活動において、イスタンブル県は最大の移住者受け入れ県であると同時に最大の移住者送り出し県でもある。イスタンブル県は39万5485人で最も多く移住者を受け入れている県である一方、同時に36万9453人と最も多く移住者を送り出している県でという状態である。

イスタンブル県を、移住者の受け入れ数20万2402人でアンカラ県、11万7889人でイズミル県が続いている。移住者の送り出し数の順位もイスタンブル県に続いて、15万373人でアンカラ県、10万2040人でイズミル県が来る。

■東部の県は移住活動において下位

最も少ない移住者受入数の県に4570人でアルダハン県、5644人でバイブルト県、6739人でトゥンジェリ県が名を連ねている。最も少ない移住者送り出し県は、6441人でアルダハン県、8041人でキリス県、8639人でバイブルト県であった。

このデータは、大都市が移住の流れにおいて、中心的な役割を続けていることを示している。小さな県は、移住者受け入れ、移住者送り出し双方について限定的な活動を示している。

■若者が教育のために移住

移住活動の年齢層による分布は、注目すべき結果を明らかにした。最も多い移住活動は、54万9043人で20歳から24歳のグループで起こっている。この年齢グループで移住する41.9%が男性、58.1%が女性である。

20歳から24歳のグループの移住理由を見ると、教育がトップであるのがわかる。この年齢グループで移住した20万9040人が教育、8万4328人が就職あるいは求職活動、4万4319人がよりよい住居と生活条件を理由に移住していた。

■女性と男性の移住理由は異なる

性別によって移住理由について明らかな違いが存在した。男性で最も重要な理由は、25万5846人でより良い住居と生活条件であった。女性はというと、34万3342人で家族の誰かに付随しての移住が1位であった。

[男女]合算して移住人口のうち57万9507人は家族の誰かに付随して移住していた。他の重要な移住の理由は、51万2730人でより良い住居と生活条件、47万9622人で教育が来ている。

■地震後の帰郷

トルコ統計局データは、2023年2月6日に発生した地震後の移住活動にも光を当てている。地震後、他県に移住した人々のうち、地震前に居住していた県に戻る人々は、「家族の近くまたは故郷に戻る」という項目で評価されている。

この状況は、自然災害が移住活動にどのように影響し、人々は時間がたつと故郷に戻るという傾向を示している。


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翻訳者:新井慧
記事ID:60467