ガザ:イスラエル軍がガザ地区の一部地域で軍事作戦の一時停止を発表
2025年07月27日付 Al-Nahar 紙
■イスラエル軍は「人道目的」を理由にガザ地区の3地域での軍事作戦を一時停止…その目的は?
【本紙】
イスラエル軍のアヴィシャイ・アドリー報道官は日曜日の朝、ガザ地区の3つの地域における軍事作戦を「人道目的」のため一定の期間停止すると発表した。
アドリー氏はSNS「X」上で、ガザ地区における一時的停戦の対象地域であるマワースィー、ダイル・バラフ、ガザ市を白塗で示し、それ以外の戦闘継続地域を赤塗で示した地図を公開した。
さらに、「ガザ地区における人道的対応状況の改善のために実施が決定された諸措置の一環として、午前10時から午後8時まで、特定地域における軍事行動を、人道目的のため戦略的に一時停止することを発表する」と述べた。
同氏は、「特定された地域以外では戦闘は継続され、我々は、イスラエル軍が活動する地域からテロリストのインフラと分子を排除し、無力化するために引き続き取り組む」と明らかにし、ガザ地区住民に対し「赤色で示された地域への帰還を控えるよう」呼びかけた。
今日日曜の早朝には、エジプトの「カイロ・ニュース」チャンネルが、国際的な圧力や、ガザ地区の飢餓拡大に対する救援機関からの警告が強まっていることを受け、エジプトからガザ地区に向けて援助物資を運ぶトラックが出発し始めたと報じた。
イスラエル軍はその数時間前に、国連や国際機関の車列が、ガザ地区住民に食料や医薬品を届けるために安全に移動するための「人道回廊」を設置すると発表していた。
さらに同軍はイスラエルがガザ地区への空輸による援助の投下を再開したと説明し、「空輸作戦は国際的な救援機関との調整のもとで実施され、(投下される物資には)国際機関から提供される小麦粉、砂糖、缶詰食品を積載した計7箱の援助物資ボックスが含まれる」と付け加えた。
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翻訳者:山西茉由子
記事ID:60547