シリアにおけるアメリカ・イスラエル・トルコ要因

2025年07月30日付 Medyescope 紙

サルキス・カサルギアン氏は、シリアにおけるアメリカ・イスラエル・トルコの要因をルシェン・チャクル氏に語った。カサルギアン氏は、ドゥルーズ派の抵抗、クルド人の立場、そしてシリアの最新の情勢を評価に加えた。

シリア外務省のある関係者は、シリア政府とシリア民主軍(SDG)との間でパリで開催予定の会議が「完全な統合の実現を目標として進められている交渉の一環として」行われるだろうと語った。また関係者は、「シリア民主軍と署名された合意の実施には進展がない。」と述べた。

シリア外務省アメリカ担当部長のクタイバ・イドリビー氏は、3月10日にシリア政府とシリア民主軍の間で署名された合意の実施では、何ら進展が見られていないと述べた。同氏は、昨日シリア国営チャンネル「アル=イフバリーヤ」での発言の中で、「シリア民主軍がデリゾール県の資源を支配下に置いた」と述べた。

アメリカとフランスが「シリアの統一を守る措置を完了させる必要性を信じている」を強調するイドリビー氏は、「パリは、シリア国民が必要としている解決策に到達するためにシリア民主軍に対して圧力をかける用意があることを示している」と指摘した。

シリア東部および北東諸県を広範囲にわたって支配しているシリア民主軍と、シリア新政権は3月10日に合意文書に署名した。

シリアにおける自治勢力とシリア政府との間の違いは誰にとっても明らかだと語ったカサルギアン氏は、3月10日に署名された合意にも言及した。同氏は、「この問題はもはや次々と表出してきている」と話した。両者の間の根本的な違いは、単に統治モデルに限定されたものではないと強調する。「両者の人間観、政治的見解、さらには社会経済的なあらゆる要因においても、大きな隔たりがあります」と語った。

ビデオでは、少数派間の関係や自治に関する議論が話題に上がった。ルシェン・チャクル氏の「シリア内の少数派間では理論上の同盟はあるでしょうか?」との問いに、カサルギアン氏はビデオの中で過去の歴史における例を引き合いに出して説明した。サルキス・カサルギアン氏は次のように語った。

「ドゥルーズ派は、シリアにおいて最も反イスラエル的な少数派です。しかも、アラブとしてのアイデンティティに最も忠実な少数派でもあります。フランスの占領に対する抵抗の筆頭者はドゥルーズ派の者です。ドゥルーズ派の人々は、山岳地帯で暮らしており、自らの宗教的信念に基づいて転生を信じているため、最も強い戦士として知られています。一方でアレヴィー派を見ると、アサド政権下ではクルド人の自治要求を拒んでいた集団でした。ところが今見ると、各グループがシリアでは自治以外に解決策はないと言っています。」 


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翻訳者:橋本響
記事ID:60577