モロッコ:ムハンマド6世がガザ地区に向けた緊急人道支援を指示

2025年07月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モロッコ国王、ガザへ緊急人道支援の送付を指示

【ラバト:本紙】

モロッコは、パレスチナ人民、特に封鎖とイスラエルによる継続的な侵略の影響で悲惨な状況に苦しんでいるガザ地区の住民のために、緊急の人道・医療支援を送る大規模な活動作戦を始動した。

本紙が入手したモロッコ外務省の声明によると、この作戦は、モロッコ国王であり「エルサレム委員会」の議長でもあるムハンマド6世の指示を受けて行われるものだという。

声明は、この人道支援の規模がおよそ180トンに上り、基本的な食料品、牛乳、乳幼児向けのサプリメント食品に加え、ガザ地区内のもっとも脆弱な層向けの医薬品や手術器具を含むものであると付言している。さらに、困難な人道状況下で住民の忍耐を支えるために毛布、既製テントのほか、各種必需品も含まれているという。

声明によると、この支援の提供の効率を保証するために、「特別かつ安全な経路」が採用され、これにより、「モロッコからの支援をガザのパレスチナ人受益者たちへと迅速かつ直接的に届けることが可能になる」という。またこうした措置は、「モロッコ国王が監督している人道支援活動の特徴である現場での効率性を具現化する」ものだという。

モロッコ外務省の声明は次のように続けた。「この崇高な措置は、パレスチナ問題に対するモロッコ王国の具体的かつ継続的な連帯を反映しており、今日、国王ムハンマド6世がエルサレム委員会の議長として、パレスチナ人民を支援し、彼らの苦しみを軽減し、あらゆる地域的・国際的な場で彼らの正当な権利を擁護するという揺るぎない献身を裏付けるものである」。


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翻訳者:桑山ジュリオ
記事ID:60579