ガザ:現実と向き合いきれていないイスラエル支持者たち
2025年07月31日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ガザ情勢をめぐり親イスラエル派の一部に変化の兆し
【ワシントン:本紙】
最近になってこれまで占領を支持してきた人物の一部から、ガザ地区で起きている現実を認める声が一部で上がり始めている。ただし、多くの観察筋が指摘するように、それらの「認める発言」は、恥じ入る様子もなく、また実際の罪悪感を伴うものではない。すでに約2年に及ぶ戦争は、広範な破壊と多数の民間人犠牲者をもたらしてきたにもかかわらず、である。
作家のケイトリン・ジョンストン氏は、このような状況下で、自身の記事で米国のリベラル系活動家ブリアナ・ウー氏の投稿に着目した。ウー氏は、親イスラエル的な立場で知られる人物で、米紙ニューヨーク・タイムズが掲載した「完全な失敗――イスラエルの戦争再開はガザに破滅をもたらし、イスラエル側にも大きな成果をもたらさなかった」と題する記事を引用しつつ、次のように記した。
「私はイスラエルを全力で支持しているが、事実を否定することはできない……誇張ばかりだと思っていたが、今回は本当に悲鳴が現実だったようだ」。
しかし記事は、このウー氏のレトリックを「裏口から撤退する」かのようなものだと評し、ガザにおける戦争と占領政策を一貫して支持してきたことへの責任を免れようとしていると指摘した。
「これは単なる小さな誤りではない。ウー氏は約2年間にわたり、文字通りジェノサイドを擁護し、それに反対する者を攻撃し続けてきた。それだけでなく、ガザで民間人は標的にされていないと何度も主張し、現代の都市戦争の中で民間人被害が最も少ない戦いだと繰り返してきたのである」。
(後略)
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翻訳者:桑山ジュリオ
記事ID:60580