DEM党、第1回クルド問題解決プロセス委員会の様子を語る

2025年08月07日付 Medyescope 紙

新たな解決プロセスの一環として、クルディスタン労働者党(PKK)の解散・武力放棄の決定に続いて行われることになるプロセスに際し必要な法整備のため、トルコ大国民議会(TBMM)に設置された48名からなる委員会は昨日、初回の会合を行った。人民の平等と民主主義(DEM)党のサルハン・オルチ議員は、議会委員会の初日の様子を語った。

会合は、8時間続いた。次回の会合は8月8日金曜日14時から行われる予定だ。議長府が提案した草案は、一部を訂正して承認された。議長草案第3条の「トルコ大国民議会議長不在時は、トルコ大国民議会議長が任命した委員が会議の議長を務める」という案は、「トルコ大国民議会議長不在時は、トルコ大国民議会議長が任命した委員が順に議長を務める」に変更された。

◾️委員会の初回会合の様子は?

DEM党所属でアンタリア選出の国会議員であり、委員会メンバーでもあるサルハン・オルチ氏は、委員会の様子を語った。オルチ氏は、「委員会の初回はおおむね前向きなものでした。会議は長時間続きました。話し合いもおおむね前向きでした。予想に反し、問題が生じることなく終了しました。委員会運営に関する草案についても議論し、様々な提案がなされました。その後、全会一致で承認され、大きな問題もなく閉会しました。」と話した。

会合の冒頭で、トルコ大国民議会のヌマン・クルトゥルムシュ議長は、あらゆる段階で透明性を確保した方法で情報が提供されると述べ、「クルドの誇りを尊重しない言葉、トルコの誇りを無視する言説は、平和ではなく、新たな亀裂の原因となる姿勢であると主張したい。」と語った。

◾️「このプロセスを非常に重視」

クルトゥルムシュ議長の発言を受け、オルチ氏は、「議長の演説は前向きなものだと思います。すべての発言に同意する必要はありませんが、全体的に建設的で、亀裂を回復させるもので、包括的で、委員会に属するすべての党を包摂する内容でした。DEM党としては、演説を肯定的に受け止めました。委員会を構成する各党の発言には、概して矛盾はありませんでした。そのため、会議全体を通し、おおむね全員が建設的な姿勢をとり、第1回の会議をこのように終了させました。最初の会議は重要です。ボタンをきちんと掛けた時に、より正しい道筋がみえます。この観点から、初回の会議は良い一歩でした。」と語った。

オルチ氏は、「我々はこのプロセスを非常に重要視しています。非常に歴史的なプロセスです。トルコの過去50年をみても、我々が非常に重要な入り口を乗り越えようとしていると考えています。だからこそ、我々はこの一歩を重視しています。議会の委員会がすべての課題を解決し、あらゆる問題の治療薬となるとは考えていません。しかし、重要ないくつかの措置が講じられることになり、これらの措置がクルド問題の民主的解決だけでなく、全般的な民主化の点で基盤形成になりうる可能性があると考えています。」と述べた。


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翻訳者:佐田優美香
記事ID:60612