エルドアン大統領、中国訪問「1つの中国」支持を確認
2025年08月31日付 Cumhuriyet 紙
トルコ公正発展党(AKP)のレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領は、上海協力機構(SCO)第25回首脳会議に出席するため中国・天津市を訪問。中国の習近平国家主席と会談した。会談後、「トルコ大統領は、トルコ共和国が「一つの中国」を支持することを、この機会にあらためて表明した」との声明が発表された。
上海協力機構(SCO)第25回首脳会議に出席するため中国・天津市を訪れている公正発展党のレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領は、一連のトップ会談をスタートさせた。
エルドアン大統領ははじめに、天津賓館で中国の習近平国家主席と会談をおこなった。
会談には、トルコからハカン・フィダン外相、アルパルスラン・バイラクタルエネルギー・天然資源相、メフメト・シムシェキ財務相、ヤシャル・ギュレル国防相、メフメト・ファーティフ・カジュル産業技術相、オメル・ボラト貿易相、イブラヒム・カルン国家情報局長官、セルチュク・ウナル駐北京大使も同席した。
■「二国間関係の戦略的側面を強調」
大統領官邸報道室からは、この会談について次のように発表がなされた。
「レジェップ・タイイプ・エルドアン大統領は、上海協力機構(SCO)第25回首脳会議出席のため訪中し、中国の習近平国家主席と会談を行った。
会談では二国間の経済協力について包括的な評価がなされた。会談でエルドアン大統領は、二国間貿易のバランスと持続可能性を担保するためには投資による支援が必要であり、特にデジタル技術、エネルギー、医療、観光分野のポテンシャルが大きいと指摘。それらの観点から中国企業によるトルコでの投資促進に向けた連携強化が有益であると述べた。
エルドアン大統領は、経済回廊と一帯一路構想のバランスをとるために共同で歩みを進めることが重要だと述べた。
会談では、二国間ではこれまでどおりの協議・協力体制で定期的な取り組みをおこなうことが合意した。
エルドアン大統領は、トルコが「一つの中国」政策を支持することをあらためて表明するとともに、二国間関係の戦略的側面についても言及した。
また、この会談では、ガザの最新状況、ウクライナ-ロシア間の戦争、シリア復興に向けた共同措置、地域およびグローバルな課題に関する議論も行われた。
この記事の原文はこちら
翻訳者:原田星来
記事ID:60723