日本の石破首相、辞任

2025年09月07日付 Hurriyet 紙

日本の石破茂首相が、7月に行われた選挙の責任をとって首相ならびに自民党総裁を辞職すると発表。自民党のリーダーとして、選挙で期待された結果に届かなかったことで、深い自責を感じていると述べた石破首相は、辞職によって自民党内に「決定的な亀裂が起きないようにする」との決意を強調した。

国営放送NHKの報道によると石破首相は首都東京で行われた大臣会合のなかで、7月に行われた参議院選挙の結果が彼は日本政府に与える影響について言及した。

石破首相は、参議院選挙において、政権与党の自民党と連立与党の公明党が国会で過半数を満たすことができず、選挙で目標としていた議席数に届かなかったと述べた。

石破首相は、参議院選挙で自民党敗北の責任をとり、結果として首相職と自民党総裁職から辞任することを明らかにした。

政権与党は、選挙での大敗を受け、「旧態依然とした党のままで何も変わっていないと見られれば」、将来的に与党は生き残れない」と述べ、「まだやるべきことがあるとは思うが、辞任という苦渋の決断を下した」と語った。

■日本国民へ謝罪

石破首相の会見内容は以下の通り。

「(自民党は)「自分が幸せならそれでいい」という政党ではなく、寛容で包摂的な真の国民政党であるべきだ。このような形で辞任せざるを得なくなったことを、国民の皆様に深くお詫び申し上げる。本当に申し訳ない。世論の不信、特に政治とカネに対する不信感は、未だ払拭できていない。それが私の最大の反省だ」

一方、米国との関税協定交渉プロセスも辞任理由の一つだとし、交渉は「ターニングポイントに達した」と強調した。

自身の後任として選ばれる自民党総裁には、米国を含む周辺地域との強固な関係性を維持してもらいたいと述べた。また、週内行われることが予想される自民党総裁選にも出馬しないことを発表した。

■日本の国政選挙

日本の国政選は3年ごとに改選され、(両院で)248議席を争う。この運命を決する投票が7月20日が行われた。

選挙の結果、与野党で123議席が継続、125議席が新しい顔ぶれとなった。この結果は、連立政権が選挙で目標としていた最低50議席という目標に届かず、国会での過半数を逃した。

もともとの連立政権の75議席に加えて先の選挙で47議席を獲得したものの、過半数となる125議席という目標には到達できなかった。

2024年の選挙で地方選挙でも同様に過半数を確保できなかった連立政権は、今年も国政選挙で同じ運命を辿った。


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翻訳者:原田星来
記事ID:60740