イスラエル:シャバック(シンベト)がドーハでのハマス指導者暗殺失敗を調査

2025年09月28日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエル・メディア:シャバックがドーハでのハマース指導者暗殺失敗を調査

【アナトリア通信】

シャバック(イスラエル総保安庁)が、約3週間前にカタールの首都ドーハでハマース指導者を狙った攻撃が失敗した件について調査を開始した。

ヘブライ語紙「イディオト・アハロノト」は日曜日、「シャバックはこの数日、ハマース幹部がいる予定だったカタールの建物の攻撃に関するインテリジェンスが得られなかったことについて、特別調査を開始した」と報じた。

同紙によると、イスラエル空軍のミサイルがその建物に命中したものの、「ハマース指導部は暗殺を免れたという見方が、時間が経つにつれ強まっている」という。

記事はさらに、「治安機関の幹部は、このタイミング ―ガザ市での軍事演習直前であり、またドナルド・トランプ米大統領が提示した人質返還を含む取引案に対するハマースからの返答を待っている時期― での作戦実行に反対していたが、それにもかかわらず、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は作戦実施を強行した」と続けた。

また、同紙は「イスラエルが国外で行う暗殺作戦とは異なり、今回の作戦に関するインテリジェンスは、対外諜報活動の中心的存在であるモサドではなくシャバックが提供した」と指摘した。

記事は続けて「そのため、シャバックは入手した指導者たちの位置情報の信憑性や、建物の一部にしか命中しなかった精密兵器の使用を推奨した判断について調査を行っている。指導者たちはおそらく別の場所にいたのではないかとみられている」と述べた。


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翻訳者:田中諒子
記事ID:60908