欧州人権委員会のデミルタシュ決定にトルコ政府、控訴

2025年10月08日付 Cumhuriyet 紙

欧州人権裁判所がセラハッティン・デミルタシュ元HDP共同代表に対して出した2度目の「釈放すべき」との判決に、トルコ当局が異議を申し立てたことを受け、デミルタシュ氏の弁護士が声明を発表した。

トルコが、欧州人権裁判所第2小法廷によるデミルタシュ氏に関する「釈放」判決を、欧州人権裁判所大法廷で再審理するよう要請したことが明らかになった。

この決定に対し、DEM党は次のように抗議した。
「欧州人権裁判所は“直ちに釈放すべき”と言っているにもかかわらず、法務省は違法状態を続けることに固執している。判決は極めて明確だ。親愛なるセラハッティン・デミルタシュ氏は釈放されなければならない。国際法上の判決を認めないということは、違法であることを自ら認める以外の意味を持たない。」

こうした展開を受けて、デミルタシュ氏の弁護士マフスニ・カラマン氏がSNS上で声明を出し、次のように述べた。

「政府が欧州人権裁判所の判決に異議を申し立てたとしても、判決に従う義務がなくなるわけではありません。
デミルタシュ氏および彼の仲間たちの釈放を求めて私たちが行った申請は、現在も控訴院で審査中です。
法の支配に立ち返ることは、いつでも可能です。なぜ“今すぐ”ではいけないのでしょうか。」


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翻訳者:橋本響
記事ID:60967