スーダン:国際社会に即応支援部隊の「犯罪」を止めるための行動を要請

2025年10月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼︎スーダンは国際社会に、即応支援部隊の「犯罪」を止めるための行動を要請

【ハルツーム:アナトリア通信】

スーダンは土曜日、国際社会および地域・人権団体に対し、即応支援部隊による民間人への「犯罪」を非難し、その停止に向けた迅速な行動を求めた。

スーダンの主権評議会は声明で次のように述べた。「スーダン政府は、反乱を起こした即応支援部隊の民兵が無実の非武装市民に対して続けている体系的な犯罪および重大な人権侵害、ならびに国家機関を意図的に破壊する行為を、もっとも強い言葉で非難する。これは人権およびあらゆる国際的価値・慣習への明白かつ継続的な違反である」。

そして次のように付け加えた。「スーダン政府は、国際社会および地域・人権団体に対し、これらの残虐な行為を非難し、この民兵組織の犯罪を直ちに停止させ、加害者を問責するよう求める。これは民間人を保護し、人権を守るためである」。

さらに声明は、「即応支援部隊」がクルドファーン(南部)のダール・ハマル部族連合の首長、アミール・アブドゥルカーディル・ムンイム・マンスール師の死亡について全責任があると非難した。即応支援部隊が同氏の行動を制限し、国外で治療を受けることを禁じ、必要な医療ケアを提供しなかったためだという。

スーダン政府は、これを「生命と健康の権利に対する明白な侵害であり、人道に対する罪に該当する可能性がある」とみなした。

同日、この発表に先立ち、スーダン当局はマンスール師が西クルドファーン州のナフード市で病気によって亡くなったと発表していた。

そして声明でスーダン政府は、「クルドファーン州やダルフール(西部)の各地で殉教した族長や長老といった部族指導者ら地域行政の要職者を標的にすることは、敵対行為であり、完全な戦争犯罪である」とみなした。

そして声明は続けて、「民間人および重要インフラを標的にすることは、重大なエスカレーションであり、露骨な攻撃行為であって、市民の安全と安定を脅かすものであり、戦争犯罪であり、あらゆる国際的・人道的な条約・慣習に対する侵害である」と述べた。

さらに声明は「これらの卑劣なテロ行為が断続的に続いていることは、この民兵組織が国家の安全と安定に及ぼす危険の大きさを、疑いの余地なく示すものであり、国際人道法およびそれに関連するすべての国際条約に対する公然たる挑戦を体現している」と強調した。

この件に関して、午後8時(GMT)までに即応支援部隊からのコメントは出ていない。
一方で同日早く、スーダン軍が、即応支援部隊が西部の北ダルフール州の州都であるファーシル市に対して5方面から大規模攻撃を仕掛けたのを撃退したと発表された。これは、ここ数か月で最も激しい戦闘の一つとなったという。

最近になって、スーダン軍と即応支援部隊との間での戦闘の激しさが、クルドファーン州とダルフール州で高まっている。

スーダン軍と即応支援部隊は、2023年4月中旬以来戦争を続けており、国連と現地当局の報告よると、それによって2万人以上が死亡し、約1,500万人が避難または難民となった。一方米国の大学が行った研究では、累計の死者数は約13万人におよぶと推定されている。


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翻訳者:田中諒子
記事ID:61071