DEM党バクルハン副党首、AKP憲法案に賛意、CHP撤退を批判
2025年11月23日付 Cumhuriyet 紙

トルコ人民平等民主党(DEM党)のトゥンジェル・バクルハン共同代表が、共和人民党(CHP)のイムラル島に関する撤退判断を批判。バクルハン共同代表は、「我々はこうした状況を非難する。CHPには大きな期待を寄せている」と述べた。また、新憲法の議論が議題となった際には参加できる可能性を示した。
DEM党トゥンジェル・バクルハン共同代表が、話題となっている複数案件についての質問に回答した。
バクルハン共同代表は、国民連帯・兄弟愛・民主主義委員会に名を連ねるCHPがイムラル島訪問を見送る決定を下ことを批判。「この件では、主要野党(CHP)も真に我々が指摘してきた懸念を払拭する役割を果たせたはず。CHPは本来、この問題解決にかなり積極的かつ真剣な役割を果たせるはずだ」と述べた。
バクルハン共同代表は「CHPはトルコ共和国の創設政党であり、1世紀にわたる問題の責任をもつべき政党である。私としては、問題解決過程にCHPが一定の役割を果たすべきだと考えている。したがってCHPがイムラル島を訪問すべきかせざるべきか、はたまた遠隔通信による出廷・証言システム(SEGBİS)のどのリンクから接続すべきか、などという議論をしているのはあまりに気の毒だ。CHPからの提案でこうなったのだろうか?非常に残念に思う。彼らにも、訪問しないという方向性の判断はある。私はSEGBİSの問題にのみ言及しているわけではない。したがって我々はこうした状況を非難する。CHPには大きな期待を寄せている」と述べた。
■「CHPは勇気を持つべき」
テレビ番組『TV100』にゲスト出演したバクルハン共同代表は、CHPはリスクを取る勇気を持つべきだと主張し、「支持層の感情を気にしながら政治を行うべきではない」と述べた。また、「CHPは左右に偏ることなく、政権批判に固執せずに一歩を踏み出すべき」と話した。
■MHPバフチェリ党首を称賛
バクルハン共同代表は、民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首については、「バフチェリ党首は最初から本当に一貫した政治姿勢を貫いている。発言内容は登場した頃と全く同じだ。実際、当初述べた言葉を発し続けている政治家は2人しかない」と評価した。
■「憲法はまだ議題になっていない」
バクルハン共同代表は、新憲法議論について、まだそのような話題は出ていないものの、議題になった際には民主的かつ平等主義的な憲法の議論に参加できると述べた。
バクルハン共同代表は、「議題そのものがプロセスの一部であり問題の解決策である。憲法はまだ我々の議題には上がっていない。政権与党側からも憲法の議論に関する強制や議題はない。現時点では、問題の解決段階に焦点を当てている。憲法が議題になった際には、民主的で平等主義的な憲法議論にはもちろん参加する」と述べた。
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翻訳者:原田星来
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