ガザ:30万人の子どもたちがオンライン学習プログラムに登録
2025年10月29日付 al-Quds al-Arabi 紙
■UNRWA:ガザの30万人の子どもたちがオンライン学習プログラムに登録
【ラーマッラー:本紙】
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、イスラエル占領軍が犯した2年間にわたるジェノサイドがもたらしたトラウマと苦しみののち、子どもたちを教育環境に戻すために、ガザ地区での停戦を遵守する必要があると強調した。
UNRWAガザ地区担当副部長ジョン・ホワイト氏は、「ガザ地区のパレスチナの子どもたちには、日々のルーティンと教育、そして構造化された枠組みが必要だ。したがって、私たちはその実現に全力で取り組む必要がある」と述べた。
同氏はまた、「UNRWAは現在、この分野での業務の範囲をあらためて拡大しようとしており、子どもたちへのオンライン教育サービスの提供を含めて取り組んでいる」とし、ガザの子ども約30万人がオンライン学習のために当機関に登録していると付け加えた。
さらに同氏は、「UNRWAは依然としてガザ地区で最大の緊急教育の提供主体であり、一部の学校で教育サービスを提供するためのスペースの確保を試みている」と述べた。
現下のガザの状況について、ホワイト氏は「直近の停戦以降、我々のチームは一部の学校で、1日あたり約1万人の子どもに教育サービスを提供できるようスペースの確保に努めてきた。これは、1月15日にハマースとイスラエルの間で実施された前回の停戦時に約6万人の子どもが受けられていたのと比べると少ない数である」と説明した。
今月10日には、ドナルド・トランプ米大統領の計画に基づき、ハマースとイスラエルの間で停戦と被拘束者の交換に関する合意が発効した。トランプ氏の国家である米国は、ガザにおけるイスラエルのジェノサイドを支持してきた。
パレスチナ教育省は火曜日、2023年10月7日に開始したイスラエルのガザに対するジェノサイド以来、約2万人の生徒が殉教し、3万人以上が負傷したと発表した。
2年間にわたるこのジェノサイドは、その多くが子どもと女性である、パレスチナ人の死亡者6万8,280人、負傷者17万375人を生み、民間インフラの90%に破壊をもたらした。
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翻訳者:横山日向子
記事ID:61210