モーリタニア:避難民らがアル=カーイダ系組織の台頭について証言

2025年11月26日付 al-Quds al-Arabi 紙

■仏『フィガロ』:マリ人避難民がモーリタニアでのジハード組織の進撃について証言

【パリ:本紙】

フランスの『フィガロ』紙は、マリがアル=カーイダの圧力の下で瓦解しつつあり、その代償を住民が払っていると伝えた。

アスィミ・ゴイタ大佐が率いる軍事政権は、住民を保護できず、治安状況を掌握することもできていないという。

同紙はまた、国境を越えてモーリタニアへ向かう数千人のマリ人避難民の証言を紹介し、マリ国内でジハード組織が不穏なかたちで進撃している実情を伝えた。

ゴイタ大佐が主導する軍事政権は、住民の保護や治安の統制に依然として無力に見えるともした。

さらにモーリタニアのハウド・シャルキー州は、2012年の紛争ぼっ発以来、トンブクトゥ、セグー、モプティ各州からの数千人の避難者の避難先となっており、15年に及ぶ戦争で疲弊した故郷を離れざるを得なかった人は30万人を超えるとした。

『フィガロ』は続けて、ロシア軍の支援を受けたマリ軍が2023年11月にキダルを奪還したものの、軍事当局にとっての大きな象徴性にもかかわらず、国の脆弱さは何ら変わらなかったと述べた。

多くのマリ人の生活には依然として恐怖が覆い、アル=カーイダ系の「イスラームとムスリム支援団」は農村部で影響力を拡大し続けている。

同組織は数週間前から燃料供給に窒息的な封鎖を課し、首都バマコを麻痺させた。

しかも、それはダカールやアビジャンから来るトラックを遮断するため、要所の道路に配置されたわずか数十人の戦闘員によって行われているという。

(後略)


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翻訳者:渡部有、田中諒子
記事ID:61255