パレスチナ:釈放された捕虜らがイスラエル収容所での「ナチ的犯罪」を告発
2025年10月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■釈放された捕虜らがイスラエル収容所での「ナチ・ファシストによる犯罪」を告発
【ラーマッラー:諸通信社】
パレスチナ人元被拘束者のアブドゥッラフマーン・ラシュダーン氏は月曜日、「イスラエルの刑務所にいる非拘束者らはファシズム政権やナチスが犯したのと同様の犯罪を受けていた」と語った。
ラシュダーン氏は、ハマースとイスラエルの間で実施された捕虜交換の合意に基づいて20年に及ぶ収監から釈放されたのち、取材に応じた。
同氏は「大きな喜びを感じている。ようやく家族のもとに戻れた。拘束生活のページは閉じられたが、心には大きな痛みが残っている。刑務所に残してきた多くの兄弟たちが早期に解放されることを願っている」とも語った。
パレスチナおよびイスラエルの人権団体や報道機関によると、イスラエルの刑務所には子どもや女性を含む1万人以上のパレスチナ人が収監されており、拷問、飢餓、医療不提供などに苦しみ、これまでに多くが死亡したという。
ラシュダーン氏は「刑務所内の状況は極めて過酷で、実に悲惨だ。歴史のなかでファシストやナチスの残虐行為や犯罪として聞かされてきたことを、私たちは現実として体験してきた」と強調した。
「食料や薬、衣類、衛生用品すら奪われ、暴行は日常的に行われていた。足を骨折させられた者もいれば、命を落とした仲間もいる」と説明した。
占領下ヨルダン川西岸のナーブルス南方に位置するアイナーブース出身の同氏は、「最近は状況がより厳しくなっている。暴力や攻撃と攻撃によって」と続けた。
(後略)
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翻訳者:荒岡麻里
記事ID:61276