シリア:シャルア大統領が前政権崩壊1周年に際してウマイヤ・モスクで演説
2025年12月08日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アサド政権崩壊の1周年に際して…シャラア大統領が「ウマイヤ・モスク」からシリア再建を誓う
【ダマスカス:本紙】
シリアのアフマド・シャルア大統領は月曜日、首都ダマスカスのウマイヤ・モスクでアサド政権崩壊から1周年を記念し、「悠久なるシリア」を再建し、国民とともに諸課題に立ち向かうと誓った。
シリア大統領府がXの公式アカウントに投稿した内容によると、これは旧政権崩壊の記念日に際して、シャルア大統領がウマイヤ・モスクで暁礼の礼拝を終えたのちに行った演説によって明らかにされた。
シリア国営通信『サナ』は、シャルア大統領がダマスカスのウマイヤ・モスクで暁の礼拝を履行し、「シリア解放」の1周年を祝ったと伝えた。この礼拝に先立って、ダマスカス、ヒムス、ラタキア、タルトゥース、ハマー、イドリブの各地のモスクで「勝利のタクビール」が唱えられたという。
シャルア大統領は礼拝後の演説で、シリアの将来と価値への自身の取り組みについて言及した上で、シリア国民に「自身が神に従うかぎり自らに従うよう」求めた。さらに「どれほど大きな存在や障壁であっても我々の前に対峙することはできず、アッラーの思し召しがあれば、我々はあらゆる挑戦に立ち向かうことだろう」と述べた。
さらに同大統領はシリアの復興に関連して、「北から南へ、東から西へ…アッラーの思し召しのもとで、我々は強いシリアを取り戻す。現在と過去の双方にふさわしい建設によって、また悠久なるシリアの地にふさわしい建設によって、そしていと高きアッラーへの服従、虐げられた者への支援、人々の間の公正、また至高なるアッラーの思し召しのもとで、我々はそれを再建するだろう」
さらにシャルア大統領は、ウマイヤ・モスクの境内に「聖なるカアバ神殿の覆い」の一部が設置された経緯についても明らかにし、それが「サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子からの贈り物であり、自身(シャルア氏)が同国を訪問してウムラを行った際に寄贈されたもの」であると述べた。
(後略)
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翻訳者:大木穂花、川本和千代
記事ID:61296