西岸:占領下で行われるクリスマス

2025年12月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■占領当局、エルサレムからベツレヘムへ向かうクリスマス巡礼団を妨害

【エルサレム:本紙】

神聖さと政治が交錯する都市エルサレムは現在、「人権侵害」の際限がない対立の舞台となっている。そこからは、パレスチナ人の存在やアイデンティティを標的とする包括的な占領政策の実態が浮かび上がる。これがエルサレムで起きている現実である。そこでは、法律と慣習から成る一体的な体制が、力によって区画と住民を再編し、差別と分断に基づく排他的な現実を押し付けている。まさにこの現実が、キリスト生誕の地ベツレヘムに暮らすパレスチナ人に重くのしかかっている。ベツレヘムは今年、ガザ地区におけるジェノサイドによる祝祭の中止を経て2年ぶりにクリスマスを迎える。

「中略」

(12歳の)ジョルジュ君は『クドゥス・アラビー』紙に対し、「今年のクリスマスも素敵だけど、戦争前のようではない」と語った。さらに、以前は教会が信徒で埋まり、子どもたちの喧騒と報道陣のカメラに囲まれてクリスマスツリーが点灯していたけど、今年は参列者の数に比べて空間が広く感じられ、賛美歌は重苦しい空気に包まれていると付け加えた。

一方で、ガザ地区のラテン典礼・聖家族教会の主任司祭であるガブリエル・ロマネッリ神父は同紙に対し、今年のクリスマスは「地元教会の歴史で最も困難なものだ」と語ったうえで、エジプトへ逃れるためにガザを通過した聖家族の物語を引き合いに出し、苦難はキリスト降誕のメッセージにおける本質的な一部だと強調した。


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翻訳者:大森耀太
記事ID:61340