アレヴィーの人々を怒らせる対応―アマスィヤ

2025年12月27日付 Cumhuriyet 紙

アマスィヤで開催された「アレヴィー信仰指導者およびジェムエヴィ代表者協議会」に、ジェム財団の幹部だけが招かれたことが反発を招いた。アマスィヤ民主主義プラットフォームのメンバーは、政府の同化政策は許さないと述べ、声明を発表した。

先週アマスィヤで、オンデル・バカン知事と文化観光省のもとに設立されたアレヴィー=ベクタシー文化・ジェムエヴィ庁のエスマ・エルスィン長官も参加して、「アレヴィー信仰指導者およびジェムエヴィ代表者協議会」が開催された。

アマスィヤ県国民教育局で行われた会合には、さまざまなアレヴィー系の村の村長ジェムエヴィの代表者、そして共和国教育センター財団(ジェム財団)の幹部が参加した。会合で、村長たちにジェムエヴィに関して必要なものがあるかどうかが尋ねられたが、多くの村長は村に道路や水道などの問題があると訴えた。アマスィヤ民主主義プラットフォームのメンバーは、会合にジェム財団の幹部だけが招かれたことに反発し、政府の同化政策は許さないと述べ、声明を発表した。

◼︎給料つきアレヴィーのデデ(指導者)を育成する

県国民教育局の会議室で行われた会合で、アレヴィー=ベクタシー文化・ジェムエヴィ庁のエスマ・エルスィン長官は、アマスィヤ県内の郡や村にあるジェムエヴィに対して行われた支出について説明し、アンカラのトゥズルチャユルに土地を得たこと、そこで設立予定のアカデミーでジェムエヴィ向けのデデ(指導者)を育成し、各地のジェムエヴィへ派遣するつもりだと述べた。

多くのアレヴィー系の村の村長たちが、会合の終わりを待たずに会場を後にした一方で、アマスィヤ・ジェム財団の幹部と一部の村長たちは、会合の最後に集合写真を撮影した。

◼︎アマスィヤ民主主義プラットフォームからの反発

アマスィヤ県のオンデル・バカン知事の主導で、アレヴィー=ベクタシー文化・ジェムエヴィ庁エスマ・エルスィン長官が参加し、アレヴィー系の村の村長やジェムエヴィの代表者と行われた会合がSNSで公開されると、会合に招かれなかったアレヴィー系の協会や関係者、アマスィヤ民主主義プラットフォームのメンバーが反発した。

アマスィヤ民主主義プラットフォームに所属する団体は、12/21(土)に教育労働組合の支部で民主主義関連団体と会合を行なった。この会合には、教育労働組合、現代生活支援協会(ÇYDD)、ピール・スルタン・アブダル代表部、共和国教育センター財団(ジェム財団)、アリ・ピール・ジヴァン保存文化協会、メルズィフォン・ハジュ・ベクタシー・ヴェリ文化財団、ハムドゥッラー・エフェンディ・ジェムエヴィ、イミルレル・ニヤズ・ババ文化連帯協会、生産者労働組合(Tüm Köy-Sen)、政党代表者や村長たちが参加した。
会合では、アレヴィーに対する同化政策の進行状況や、政府の施策について議論が交わされた。会合で決定された内容に基づき、共同声明が発表された。 

声明には、以下の内容が盛り込まれた:
- 文化観光省のもとに設置されたアレヴィー=ベクタシー文化・ジェムエヴィ庁は、この2年間の活動から理解される限り、アレヴィーを代表することからも、アレヴィーの平等な市民権や民主的権利に関する要求を解決することからも遠い存在である。

- アレヴィー=ベクタシー文化・ジェムエヴィ庁は、過去から今日に至るアレヴィー同化政策の中心的な機関となっている。ジェムエヴィやアレヴィーに対して行なっている取り組みや発言、行動は、アレヴィーを政治権力に従属させ、支持者を獲得し、アレヴィー内部を分断、分裂させるためのものである。アレヴィーとして、この庁を承認しない。

- アレヴィー=ベクタシー文化・ジェムエヴィ庁のエスマ・エルスィン長官はアレヴィー信仰を持つ人物ではあるが、これまでAKP政権に奉仕し、その方針に沿った責務を担い、政権のプロジェクトに関わってきた政治的な人物であり、中立ではない。

- ジェムエヴィ庁はアマスィヤの多くの村のジェムエヴィに対して、さまざまな支出を行ってきたが、その基準は不明瞭であり、その支出は透明性に欠けている。

- ジェムエヴィ庁が支援している私たちのジェムエヴィは、法律上の、憲法上の地位を持っていない。私たちにとって、ジェムエヴィへの支援よりも、ジェムエヴィが法的地位を得ることの方がはるかに重要である。

- ジェムエヴィ庁がデデに給与を支給したり、デデを育成してジェムエヴィに任命したりすることを私たちは決して望まない。私たちアレヴィーは、宗務庁の廃止を求めているのであり、政治権力に従属した「アレヴィー版宗務庁」が作られることに断固反対である。

- 必修宗教科目、ÇEDESプロジェクト、世俗主義に反し科学から遠い教育実践は、アレヴィーの子どもたちを同化しようとし、民主的な家庭の子どもたちを取り込もうとし続けている。政権はこれらの問題を解決するよりも、教育をさらに宗教化することを選んでいる。

- 必修宗教科目および「選択必修」の宗教科目制度は直ちに廃止されるべきであり、世俗的、科学的、無償で平等な教育が実現されなければならない。欧州人権裁判所の判決に沿った措置が一刻も早く取られるべきである。

- アレヴィー信仰は、さまざまな方向から同化の脅威にさらされている。アレヴィーに属する聖地を含め、私たちの国の最も貴重な地域が多国籍の帝国主義的な鉱山企業に許可され、人々の生活と生産の場が消滅の危機に直面している。

- アレヴィーの修行場や霊廟が、モスクや礼拝所へと転用され、アレヴィー信仰が根源から切り離されようとしている。

- 公務員、公共労働者、管理職として採用される際の面接制度が私たちの前に立ちはだかっている。試験による任用の前に障壁が設けられている。特にアレヴィーや民主的な家庭の子供たちは経済システムの外へ押し出され、貧困化させられることが狙われている。

- アレヴィーが集住している村、町、都市部では公共サービスが届かず、あらゆる有害な活動や攻撃にさらされやすい状態に置かれている。

- 政府は権力を維持し、票を集め、自分たちに都合の良い「アレヴィー像」を作り上げるためにジェムエヴィへ机、椅子、エアコン、冷蔵庫などの支援を行なっている。しかし、他の人々と同じように税金を納めているアレヴィーにとって、こうした支援は施しではなく、本来の権利である。行われている支援は、平等な市民権の保障にはほど遠い。政府は私たちの信仰やアイデンティティを定義したり、私たちのやり方や儀礼を論じたりすることから距離を置くべきである。

- モスクや礼拝所に転用されたアレヴィーの修行場は、本来の所有者であるアレヴィーに返還されるべきである。

- アレヴィーには、アレヴィー同士の問題はない。問題は、アレヴィー信仰に敵対し、それを別の方向へ引き寄せ、同化し、変質させ、改変しようとする者、そしてそれに加担する者たちにある。私たちは同化政策に対して力と行動の連帯で立ち向かう。

- アレヴィーはこの国家の本質的構成要素であり、アレヴィー信仰は正当な信仰である。アレヴィーは今後も「72の民族を同じ眼差しで見る」姿勢を続けるだろう。傷つけられても、他者を傷つけることはしない。あらゆる差別的、分断的、排除的、同化的な考え方に対して立ち向かい、常に団結、強調、平和、兄弟愛を守り続ける。

- アマスィヤ中心部と各郡を包含する「アマスィヤ民主議会」を設立し、3ヶ月に一度会合を開き、団結と協調のもとで世俗的、民主的、自由なトルコのために闘うことが決定された。

◼︎ジェム財団は署名しなかった

アマスィヤ県のオンデル・バカン知事の主導で行われた会合に招かれたジェム財団アマスィヤ支部は、アマスィヤ民主主義プラットフォームにも参加しており、その会合にも参加したにも関わらず、共同声明には署名しなかった。理事会による説明では、文化観光省のもとに設置されたアレヴィー=ベクタシー文化・ジェムエヴィ庁は同化政策の中心ではなく、会合で決定された内容や声明はジェム財団の規約に反すると述べられた。過去にアンカラのトゥズルチャユルでFETÖとともに「モスク=ジェムエヴィ併設プロジェクト」を行い、政権に近い立場をとってきたジェム財団の今回の判断は、注目を集めずにはいられなかった。


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翻訳者:丸山 礼
記事ID:61355