テロ組織であるクルディスタン労働者党(PKK)の指導者であるアブドゥッラー・オジャラン氏の新年のメッセージがトルコ人民平等民主党(DEM党)から世間に公表された。
オジャラン氏は「新年は、戦争ではなく平和の年となれ」という言葉から始まるメッセージにおいて、中東において覇権体制の「分割し、統率し、扇動する」戦略が様々な体系で継続されていることが述べられた。メッセージにおいて、シリア政府とテロ組織であるシリア民主軍(SDG)との間で署名された3月10日の合意に関した評価も行ったオジャラン氏は以下のように述べた。「シリアで生じた混沌とした状況も、民主化の必要性の明らかな反映であった。シリア民主軍とシリア政府との間で3月10日に署名された合意の枠組みにおいて言及された根本的な要求は、人々が自身たちを統治する民主的な政治モデルであった。3月10日の合意が実行されることは、そのプロセスを円滑化し加速化させる。このプロセスでトルコが促進的、建設的かつ対話に開かれた役割を担うことは極めて重要である。これは、地域の平和の観点からも、また自国の平和を強化する観点からも、極めて重要な意義がある。」
■オジャラン氏のメッセージを専門家たちがMilliyet紙で評価付けした
「シリア民主軍に満足していない」
元陸軍中将のギュライ・アルパル准教授は「オジャラン氏は実際、シリア民主軍に満足しておらず、このことを率直に述べていないようである。シリア民主軍は3月にある約束をした。しかし、それに従わず、言い訳を作り、時間稼ぎをしようとしている。このため、トルコが支援国ではないとは言えない。トルコはここでの安定を保障するために努力し、国家に経済的、政治的な均衡があるように、そして苦難に溢れた状況に終止符を打つように尽力している。「支援国となるべきだ」というような主張は正しくない。元々支援をしてこなかったという事実はない。困難にしているのだろうか?いいえ。私はこれを、オジャランが自身の利益を守るための発言だと見ている。」と述べた。
ドゥンルプナル大学国際関係学科長のヒュサメッティン・イナンチュ教授は「メッセージがとても意味あるものという考えを共有しない。なぜなら、オジャラン氏は創始者であり指導者であるが、率直に述べれば、テロ組織の現時点の指導者がドナルド・トランプであり、いわば共同代表がネタニヤフであると考えているからだ。したがって、この呼びかけが現場で反映されるとは考えていない。合意の期限は12月31日に迫っているにもかかわらず、ダマスカスで行われる予定だったシャルア-マズルム・アブディ会談は依然として実現していない。」と述べた。
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翻訳者:伊藤颯汰
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