ガラタ橋でパレスチナ集会、エルドアン後継候補競って参加
2026年01月01日付 Cumhuriyet 紙

国民の意思プラットフォームがイスラエルのパレスチナ攻撃に「ストップ」を訴えるために開催し、AKPのエルドアン大統領の息子であるビラル・エルドアン氏が主導した集会では、「エルドアン後継」のAKPの争いの中心人物たちが参加しなかったことが注目を集めた。
国民の意思プラットフォームがイスラエルのパレスチナ攻撃に「ストップ」を訴えるために「我々はひるまない、沈黙しない、パレスチナを忘れない」というスローガンをかかげ、パレスチナ支援の行進を実施した。
早朝からアヤソフィア、スルタンアフメット、ファティフ、スレイマニイェモスクの前に集まった数千人の人々が隊列を組んで行進し、ガラタ橋に集結した。トルコ国旗とパレスチナ国旗を手にした市民らは、たびたび「アッラーは偉大なり」と唱えながら「イスタンブルからガザへ、抵抗に千の敬意を」「川から海まで、自由なパレスチナを」「グローバル・インティファーダ万歳」「殺人者イスラエルはパレスチナから出ていけ」などのスローガンを掲げた。
多数の市民団体も参加したこの集会では、民謡やイラーヒー(宗教歌)、行進歌などが歌われた。
トルコ青年財団(TÜGVA)のイブラヒム・ベシンジ会長は、集会での演説で、「おお、西側の傀儡の指導者たちよ、この27か月の間にガザの地には21万発の爆弾が投下された。7万人のパレスチナ市民の命が失われた。4万5千人が手足を失った。2600世帯が人口から抹消された。おお、国連よ、あなたは第二次世界大戦後、世界平和の保障のために設立されたのではなかったのか。世界の正義を確立するために設立されたのではなかったのか。宗教、言語、人種はすべて平等ではなかったのか。すべての人は自由に生きるのではなかったのか。ここから全世界に訴える。人権宣言で提起されたあらゆる原則は、ガザの地で踏みにじられているのではないか。見えなかったのか。恥を知れ。」と語った。
一方、AKPのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の息子で、学問普及財団理事会会長のビラル・エルドアン氏は演説で、ガザで起きていることは決して戦争ではないと強調し、以下のように述べた。
「ガザで起きているのは、2つの軍隊が戦う衝突でもなく、安全保障の問題でもない。ガザで起きていることは、女性、子供、高齢者を含む一つの民族が意図的かつ組織的に抹消されようとしているジェノサイドである。このジェノサイドは、何万発もの爆弾によってのみ行われているのではない。このジェノサイドは、飢餓、渇き、寒さ、人道支援遮断によって行われているのだ。」
■「パレスチナ人はイスラエルに人間として扱われていない」
戦争法が事実上ガザでは無視されていると述べたエルドアン氏は、「ジュネーヴ諸条約は明確である。民間人を標的にすること、過剰な武力行使、生活インフラの破壊は明確な戦争犯罪だ。さらに、これらの犯罪は個別のものではない。継続的なものだ。これらは、中央の意志決定で行われている。そして、イスラエル国民の強い支持のもとで遂行されている。これは単なる衝突ではない。これは、国家権力によって遂行され、近代の浄化政策だ。なぜなら、パレスチナ人はイスラエルに人間として扱われていないからだ。」と語った。
世界がロシア・ウクライナ戦争勃発以降から示してきた姿勢に言及したエルドアン氏は、ロシアは戦争後に禁輸措置を課され、多くの組織やイベントから排除されたことに触れた。エルドアン氏は以下のように続けた。
「一方、21世紀のヒトラーであるネタニヤフと親密によりそう世界がある。これが西洋文明の到達点だ。我々は明確な線引きをしなければならない。ムスリムのトルコ民族としての我々の問題は、ある宗教や民族にあるのではない。我々の問題は、ナチズムのような、人を貶め、優越を主張することで他者を排除するシオニストのイデオロギーにある。ガザとヨルダン川西岸の占領が終結し、パレスチナ人が祖国における生存権と自由を獲得し、パレスチナの国家領土統一性が承認されるまで、我々は戦いをやめない。トルコはもはや強いトルコだ。トルコはもはや抑圧に屈しないトルコだ。トルコはもはや大統領主導のもと新たな世界秩序の創造頭脳となる道を歩むトルコだ。一部の卑劣な工作員が話すことや貿易が続いているという嘘とは異なり、人としての責務から我々に有利であるにもかかわらず、イスラエルとの貿易を断った。」
集会には約52万人が参加したと報じられた。
メトロ・イスタンブルは、集会の終了に伴い、エミノニュ-アリベイキョイ間のトラムバイの運行が通常に戻ったと発表した。
■閣僚8名が参加
集会には、アリ・イェルリカヤ内相、ユルマズ・トゥンチ法相、アブドゥルカディル・ウラルオール交通・インフラ相、イブラヒム・ユマクル農業・森林相、オスマン・アシュクン・バク青年・スポーツ相、メフメト・ファティフ・カジュル産業・技術相、ケマル・メミシュオール保健相、オメル・ボラト貿易相の計8人が出席した。
また、トルコ大国民議会(TBMM)国防委員長でAKPカイセリ選出議員のフルシ・アカル氏、前内相でAKP所属議員のスレイマン・ソイル氏、イスタンブル県知事のダヴト・ギュル氏、学問普及財団理事会会長のビラル・エルドアン氏、ベシクタシュ・ジムナスティック・クラブ会長のセルダル・アダル氏、ガラタサライのオカン・ブルク監督のほか、多数の国会議員、市長、ならびに一部スポーツクラブの代表者らも集会に参加した。
■「エルドアン後継」争いの中心人物たちは不参加
ガラタ集会の組織において中心的な役割を果たしたビラル・エルドアン氏の後継争いにおけるAKP内のライバルとみなされている候補者たちが集会に参加しなかったことが注目を集めている。
「エルドアン後継」争いで頻繁に名前が挙がるハカン・フィダン外相、元国庫・財務相のベラト・アルバイラク氏、そしてBAYKAR取締役会会長のセルチュク・バイラクタル氏の姿は、集会では確認されなかった。
集会に参加しなかった主な人物は、以下の通り:
・マヒヌル・オズデミル・ギョクタシュ家族・社会サービス相
・ムラト・クルム環境・都市計画・気候変動相
・ヴェダト・ウシュクハン労働・社会保障相
・アルパルスラン・バイラクタル・エネルギー・天然資源相
・メフメト・シムシェキ国庫・財務相
・メフメト・ヌリ・エルソイ文化・観光相
・ユスフ・テキン国民教育相
・ヤシャル・ギュレル国防相
・ハカン・フィダン外相
・BAYKAR取締役会会長 セルチュク・バイラクタル
・元国庫・財務相 ベラト・アルバイラク
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翻訳者:佐田優美香
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