エルドアンの専用機に乗ることができるジャーナリストは?
2026年01月04日付 Medyescope 紙

ルシェン・チャクル氏は、トルコで新聞記者と政治家の関係をレンズの下に収めた。メフメト・アキフ・エルソイ事件によって始まった論争と政権メディアの最新状況を俎上にのせた。チャクル氏は、機内でのインタビューに誰が迎え入れられたのか、自国のジャーナリズムが国際基準からどれほど離れているかを説明した。
ルシェン・チャクル氏は、[ハベルテュルクの元放送局長]メフメト・アキフ・エルソイの捜査に次いで始まった新聞記者と政治家の関係の議論を評価した。チャクル氏は、捜査の中で新聞記者になったばかりの若い女性が1,2カ月以内にエルドアン大統領の専用機に乗ることをエルソイが確保していたと言われていることに触れ、「重要ではない。ことが真実であるか否かももはや重要ではない。なぜなら、このことが論争を始めたからだ。」と述べた。
チャクル氏は、論争をヒュリイェト紙とCNNテュルクの著名人物の一人であるハンデ・フラト氏が始めたと述べて、アフメト・ハカン氏も一定程度の関連があると述べた。チャクル氏は、フラト氏がトルコのジャーナリズムが国際的な基準に遅れをとっているのを次々に記事で発表したとし、特に大統領専用機に誰が同乗できるか否かの基準を取り上げたと強調した。
■政治家は政党と自分を守らなければならない
フラト氏の最も注目に値する指摘を挙げたチャクル氏は、「政治家は政党、自らを擁護し、政党やこうした仕事を新聞記者に任せてはいけない。」という彼女の表現を強調した。ここで意図されているのが、公正発展党と民族主義者行動党の関係者たちが単独で出演する以外、他の人とは放送で共演しないことであるとチャクル氏は明言し、大臣が最も信頼している人物たちと放送に出演していると述べた。
チャクル氏は、スレイマン・ソイル[元内相]のハベルテュルクの番組を挙げ、その番組にはイスマイル・サイマズ、メルダン・ヤナルダー、メフメト・アキフ・エルソイ、ヴェイス・アテシュらが出演していたと述べた。「現在、ヴェイス・アテシュとメフメト・アキフ・エルソイはある理由で、メルダン・ヤナルダーは別の理由で収監され、イスマイルも収監されたが、自宅軟禁後は結局比較的自由な形で仕事を続けている。」と述べた。
チャクル氏は、政治家が他党の政治家と放送に出演しないと述べて、「そのため政権を擁護する役目は誰がするのかというと新聞記者の役目になる。」と述べた。新聞記者で声の大きい人がこの仕事を勇み好んで行ったと述べたチャクル氏は、「しかし、いずれにせよ、メフメト・アキフ・エルソイ事件とともにある人々はこれはあんまりだと言った、内部の何某かが」と述べた。
■新聞記者と政治家の関係の国際的な基準
チャクル氏は、新聞記者と政治家の関係の国際的な基準を説明しながら、「基本的な問題は距離である。どれほどあなたたち自身に近く見えたとしても、あなた方が新聞記者ならば、その政党やその政治家と距離を取ることが必要である。なぜなら、あなた方は彼らと人間的な関係を築いておらず、公的な関係を築いているからである。誰であったとしても、あなた方の目の前にいる限り批判的になる必要がある。」と述べた。
トルコがこの基準から完全に離れていると強調したチャクル氏は、エルドアンの首相時代には、専用機に彼を好意的に見るとともに批判できる人々も同乗させていた。その当時トルコには政権から独立したメディアが存在していたとするチャクル氏は、エルドアンが社会的な同意を生み出すために批判的な人々も専用機に乗せていたと述べた。
■専用機で知った顔ぶれは日々減少している
「エルドアンは、しかし、その後一定段階を経てこのような必要性を感じなくなった。完全に彼自身を不快にしない質問をする人々、さらには、ひょっとしたら、彼自身から要請された質問をする人々とこの仕事を続けるようになった。」と述べた。チャクル氏は、エルドアンの専用機での変化を次のように説明した。「はっきり言うと、何年間もこの業界内にいる一人として見るとき、専用機内の写真では私が知っている顔ぶれは日々減少している。」
エルドアンが最初はこうではなかったと述べたチャクル氏は、NTVで働いていた当時、すべての選挙や国民投票前にエルドアンが最新のインタビューの仕事をNTVに委ねていたと述べた。「私はそうしたすべての仕事で、NTV在勤中はすべてでエルドアンに質問する一人だった。さらに、こうした仕事のいくつかは大きな事件になった。」と述べたチャクル氏は、[2011年ホパでの選挙集会前に警官が放ったカプサイシンガスが元で亡くなった]メティン・ロクムジュ氏について「でも彼は亡くなりましたね」という[私の]発言、[2007年に]カディル・チョプデミル氏が[エルドアンの息子の]船の問題[を問うた]例を挙げた。
その当時はエルドアンにすべてのことを質問することができたと強調するチャクル氏は、「その頃はエルドアンにすべてのことを質問していた。信じてほしい、すべてのことを私たちは質問することができ、エルドアンもすべてのことに回答していた。」と述べた。
◾️社会的分断とともに必要がなくなった
チャクル氏は変化の理由を社会の分断化に結びつけ「でもその後こうした必要性を免れた、あるいは遠ざかったと当人は考えていて、だから以前のようにしていない、実際になぜこうなったのか、社会の分断化と共にである」と述べた。チャクル氏は社会の分断化がかなりエルドアンの仕業であると述べ、自党への投票の減少とともにエルドアンが再び[自党支持者以外の]他の人々に呼びかける必要性があるが、このことを自派のメディアを通じてはできないと明らかにした。
「この代わりに何をしているのかご存知か。他のメディアの影響力を削ぐこと、最近ではTele1に起こったような、あるいは新聞記者を無力化し収監するといったことを絶えず裁判所と共同して」とし、専用機でのインタビューではエルドアンが不意打ちを食らった政治家の発言[の類]を決して口にしないと強調した。
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翻訳者:新井慧
記事ID:61417