
■「国家型」から「影の組織」へ…対テロの国際協調と国内再建が組織の余地を狭める
【ダマスカス:本紙】
イスラーム国の終焉は、シリアという「入口」を通って近づきつつある。しかもそれは、数年前に同組織が台頭し、いわゆる「国家」を拡張していった時期とは根本的に異なる地域・国際環境の中で起きている。組織が変容し、再配置して、より複雑な形で戻ってくる力を持つとする悲観的な読みとは逆に、政治と現地の事実は明確な下り坂を示している。単に領域を失っているだけではない。そもそも組織の拡張を可能にしていた機能的基盤が解体されつつある。
シリア外務省が、イスラーム国との戦いへの「揺るぎない取り組み」と、シリア領内に安全な避難先を与えないこと、さらに脅威が及ぶ全地域で軍事作戦を継続的に強化することを改めて確認した声明は、シリア問題を取り巻く政治環境の変化を映し出す。対テロは、国内的にも対外的にも、もはや対立点ではなく、交差点になりつつある。
こうした環境のもとで、組織の能力を無力化することは、新年の最重要課題の一つになった。シリアにとっても、国際社会にとっても同様である。
確かに、対峙の局面は変わった。イスラーム国はもはや都市を統治せず、制度を運営せず、公然と支配を押し付けることもできない。しかしその一方で、移動する細胞や限定的な作戦を通じて治安を攪乱する力を完全に失ったわけではない。
とはいえ、「国家型組織」から「影の組織」への転落は、それ自体が戦略的敗北の承認である。組織が存在の定義を言い換えようと、作戦効果を誇張しようと、この点は動かない。
終焉へ向かう要因として、複数の決定的な変数が重なっている。第一に、対テロ領域でのシリアと米国および同盟国のパートナーシップが拡大し、直近のパルミラでの対イスラーム国作戦においてシリア人と米国人の共同の血でそれが刻印された点である。協力はもはや間接的な調整にとどまらず、現地での共同作戦や精密な空爆として具体化している。第二に、シリアとイラクが経験してきた激しいイデオロギー対立が収束し、かつて組織の拡張を「黙認」させ得た地域・国際的競合が後退したことが、組織の機動余地を狭めた。
同様に、組織の後退を、組織が依拠してきたイデオロギー的口実の解体から切り離すことはできない。シリア国家が主権の広い範囲を取り戻し、アラブ圏・国際社会へ段階的に復帰し、政治的展望においてクルド民族主義勢力(シリア民主軍)の役割が後退しつつあることは、イスラーム国が長く利用してきた「空白」や「迫害」という口実を奪う。加えて、シリア国家とイスラエルの間で進む「交戦停止合意」の道筋は、紛争が「開かれた無秩序」から「紛争管理」へ移行しつつあることを示している。
また、シーザー法の廃止後に対シリア経済制裁が解除され、それが生活条件の改善へ反映されることは、組織にとって最大級の若年層リクルート源の一つを乾上がらせる方向に働く。これに加えて、米国がイラクの現場を直接統制し、国境管理を再び引き締め、イラン要因とその影響を抑制しようとしていることは、組織活動に最適だった国境横断的混乱を縮減する。
こうした変化は、かつての形での「イスラーム国」の終焉を示すだけでなく、今後の対峙の性質を再定義する。戦いはもはや治安・軍事だけではない。経済・社会の脆弱性の根を扱い、地域と制度への信頼を築き、潜在的な支持環境を縮小し、別名義・別看板での再生産を阻む「構造的な戦い」になった。
この文脈で、米国とヨルダンの空爆が、シリア国家と調整された形でイスラーム国拠点を標的にしたことは、進行中の協力を定着させる最初の実務的試験となり、対立と孤立の段階から、共通利益の管理段階へ移る過渡的な一歩となった。
いまや、対テロ、米軍部隊の保護、混乱の再来阻止は、シリアを地域・国際の二つの秩序へ段階的に再統合するための現実的入口になっている。
この流れは、米側がシリア軍を「パートナー部隊」と位置付ける政治的表現や、ドナルド・トランプ米大統領が、シリアが対イスラーム国作戦を「強く支援している」と述べた発言とも並走している。これは、この問題における米国政府の対ダマスカス姿勢が変化したことを明確に示す。
イラクでは、現地指標はより確かなものに見える。統合作戦司令部の副司令官であるカイス・ムハンマダーウィー参謀第一級(中将)は、2025年を通じた「浸透(越境侵入)の指標は非常に優れており、多くの月でゼロに達した。浸透事案が一件も記録されなかった」と述べた。同氏はまた、軍、内務省、人民動員隊、ペシュメルガ、情報機関など各治安部隊の高度な連携に加え、解放地域の住民による広範な協力があり、彼らが組織再生の試みに対する最初の防波堤になっていると説明した。
結局のところ、世界がイスラーム国を一撃で葬り去るわけではない。だが確かなのは、政治・治安・経済・社会の環境が、もはや組織の拡張や混乱の利用を許さない方向へ変わり、イスラーム国がそこで最後の息を吐きつつあるという点である。対テロという一点で国際・地域の利害が収斂する中、シリアは、過去10年で最も危険な脅威の一つとなった組織が最終的に退出するための「出口の門」になりつつある。
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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:61489