トルコーイラン外相会議、交渉呼びかけ

2026年01月30日付 Milliyet 紙
イランのアッバース・アラーグチー外相と会談を行ったハカン・フィダン外相は「イラン・米国間の核交渉が建設的なレベルで再開されることは、地域の緊張の緩和という観点で大変重要だ。交渉が始まり、問題が個別に取り上げられることが解決の助けになると考えている」と述べた。

ハカン・フィダン外相は、イランのアッバース・アラーグチー外相とイスタンブルで会談を行った後、共同記者会見を行った。

■「外交政策における基本的な優先事項」

フィダン外相は、地域と両国に関する話題が会談の大半を占めたとしたうえで「地域の安定と安全は我々の外交政策における基本的な優先事項の1つだ。地域の問題は地域のものという認識の下で解決策を打ち出す必要性を常に感じている」と述べた。

フィダン外相は「中東でもバルカン半島でも南カフカス地域でも、我々は完全にこの原則に沿って活動を進めようとしている」と述べ、この枠内でトルコの隣国であるイランの平和と平穏がトルコと地域にとって大きな重要性を持つと強調した。

■「イランの問題は平和的な形で解決されるべき」

フィダン外相は、イランで発生している事態を注視していると述べたうえで「抗議活動で死者が発生したことに深い悲しみを感じており、イランの人々に改めてお悔やみを申し上げたい。事件が概ね沈静化していることは安心材料だ。平穏が恒常的に続くことを願う。イラン国内の問題は外国からの介入なしに、イランの人々によって平和的な形で解決されることを願っている」と話した。

■「非常に重要」

フィダン外相は、他にもテロ組織・PKK(クルディスタン労働者党)が最近の状況を利用しようとしているように見えると強調し、これはトルコだけでなくイランにとっても危険であることを示したと述べた。

フィダン外相は、テロ組織・PKKに共同で対抗する姿勢を示す必要があると述べ、イラン・米国間の核交渉が建設的なレベルで再開されることは、地域の緊張の緩和という観点で大変重要だと強調した。

■「イランへの軍事介入には反対」

フィダン外相は「交渉はイランへの経済制裁の解除と、イランの国際経済システムとの一体化への道を開く。この歩みはどちらの陣営にも重要な利益をもたらす。現在の両国間の関係を、新たな合意を基礎として正常化させる必要がある。大統領をはじめとする我々はイランへの軍事介入には反対であることを、あらゆる機会において伝えている」と述べた。

■「交渉と外交にこだわる」

フィダン外相は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が今日イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領と面会したことに触れ「改めて言う。問題解決のために軍事的な選択肢を採用することには反対だ。これが多くの利益をもたらすとは考えていない。我々は交渉と外交にこだわる。シリアで、イラクで、アフガニスタンで、ガザで起きていることは記憶に新しい。過去の傷を癒そうとしているのに、我々の地域でさらなる傷が生まれることは誰の利益にもならない」と述べた。

フィダン外相は、地域の国々の平穏・安定・平和を望んでいるとしたうえで、この文脈で両陣営を交渉のテーブルに着けようとしていると述べた。

フィダン外相は「交渉が始まり、問題が個別に取り上げられることが解決の助けになると考えている」と述べた。

■「イスラエルは不安定化の計画を終わらせるべき」

フィダン外相は会談でアラーグチー外相に対し、トルコは問題の平和的解決に向けてあらゆる支援をする用意があると改めて表明し、次のように述べた。

「一方、イスラエルが米国に対しイランへの攻撃を要請しようとしているようだ。イスラエルのこの試みは、脆弱な状態に置かれている地域の安定に大きな害をもたらす可能性を孕んでいる。米国政府が常識をわきまえて動き、このような機会を与えないことを願っている。イスラエルは地域を不安定化させるような政策を終わらせるべきだ」

■「ガザはガザの人々によって統治されるべき」

フィダン外相は会談で、ガザ地区に関する最新の問題についても触れ「こんにちの我々にとっての最重要事項は、ガザ地区の兄弟たちの苦しみを和らげ、彼らが未来に対して希望を持てるようにすることだ。ガザ和平計画の第2段階に移行した。我が国はガザでの停戦に大きな貢献を果たした。今後のプロセスにおいても積極的に関与し続ける」と述べた。

フィダン外相は、トルコが平和構築メカニズムに参加すると言い、次のように述べた。

「私もガザ行政国家委員会と上級代表者の活動を支援するため、ガザ執行委員会の活動に参加する。ガザにおける基本的な目標は明確だ。ガザはガザの人々によって統治されるべきだ。ガザ地区の領域は変更されるべきではない。ガザの再建は、ガザの人々にとっての必要性と彼らの将来を基礎とし、ガザの人々のために実行されるべきだ。トルコはこの基礎に責任を負い、イニシアチブを取っていく。

■「交渉、戦争いずれの用意もある」

イランのアラーグチー外相は会見で「イランはいかなる場合も命令を受け入れない。米国は交渉の場で全く良い考えを示さなかった。イランはこれに関係なく、あらゆる外交プロセスの準備ができている。イランは論理的で公平かつ合法的な交渉プロセスを支持しており、核兵器を追求したことは全くなく、これに関しては交渉と戦争の用意がある。相互の信頼に基づいたものであれば、我々にはこの交渉を続ける準備がある」と述べた。

■「防衛力を強化」

アラーグチー外相は、イランの防衛システムは交渉のテーマになり得ないと明らかにし「イランのミサイルと防衛システムはいかなる時も交渉のテーマにはならない。自国の防衛力を交渉材料にする国などない。我が国の国民の安全は誰にも関係ない。自国を守るために防衛システムをより強化する」と述べた。


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:61574