米イラン戦争の危険、金と石油が値上げ

2026年02月26日付 Cumhuriyet 紙

米国の関税政策をめぐる不確実性と米・イラン協議を控え、金価格は上昇した。安全資産への需要が高まり、原油市場は外交交渉の行方に注目した。世界市場において地政学的リスクは、価格形成を決定するものとなり続けている。

金価格は、米国の関税政策をめぐる不確実性から安全資産への需要が高まり上昇した。市場が米イラン協議の行方に注目する中、原油の上昇幅は限定的なものにとどまった。

■金価格の最新状況

スポット金は、トルコ時間午前11時16分時点で0.4%上昇し、1オンスあたり5,190ドルに上昇した。貴金属は火曜日に3週間で最高値を更新した。一方、米国での4月の金先物取引は0.4%下落し、5,206ドルの水準となった。
米ドルの下落は、ドルの代替商品として他の通貨を保有する投資家にとってより魅力的な状況になった。

■関税の不確実性と地政学的リスク

スイスクオート銀行のアナリスト、カルロ・アルベルト・デ・カーサ氏は、米・イラン間の緊張とドナルド・トランプ大統領の関税をめぐる不確実性が金価格を支えていると述べた。
米通商代表のジェイミソン・グリア氏は、一部の国に対する関税を10%から15%以上に引き上げると発表したが、どの国が影響を受けるかについては詳細を公表しなかった。
地政学的および経済的に不確実な時期には利益を生まない金は、安全資産として際立っている。

■米・イラン会談が市場の議題に上がっている

米国の代表スティーブ・ウィトコフ氏とジャレッド・クシュナー氏による、ジュネーブでイラン代表団と第3回核交渉のため会談することが期待されている。
トランプ大統領は火曜日の一般教書演説で、イランに対する軍事的選択肢の可能性に触れ、「世界最大のテロ支援国」と自ら称するこの国が核兵器を取得することを許さないと述べた。
イランのアッバース・アラーグチー外相は、米国との合意は「実現可能」だが外交的交渉を先にするべきだと述べた。

■記録的な水準と年初から今までのパフォーマンス

金価格は1月29日に5,594ドルで史上最高値に達した。貴金属は年初から約20%価値が上昇した。アジアや中央銀行からの力強い買いが市場を支えていると言われている。
投資家らは米国の週間新規失業保険申請件数のデータも注視している。

■銀、プラチナ、パラジウムの動き

スポット銀は1.4%下落して88.18ドルとなった。スポットプラチナは0.9%上昇して2,308ドル、スポットパラジウムは0.3%上昇して1,800ドルとなった。

■原油価格の上昇は限定的

原油価格は米・イラン協議により軍事衝突が回避されるかどうかについての見通しか、小幅上昇した。しかし、米国の原油在庫が急増したことで、価格上昇の動きは限定的となった。
ブレント原油価格はトルコ時間午前10時20分現在、0.3%上昇して1バレルあたり71.06ドル、米WTI原油は0.2%上昇して65.58ドルとなった。

■西アジアの緊張と供給リスク

フジトミ証券のアナリストである田澤利貴氏は、投資家の注目は米・イラン交渉において軍事衝突の回避するかどうかにあると述べた。限定的で短期的な紛争であれば、WTI原油価格は一時的に70ドルを超える可能性があるが、その後60~65ドルの範囲に下落するだろうと述べた。
緊張が長引けば、OPEC第3位の産油国であるイランをはじめとした西アジアの輸出国からの供給の停滞が起こる可能性がある。

■OPEC+と米国の在庫データ

サウジアラビアは、供給途絶の可能性に備えて生産と輸出を増やしていると報じられている。
OPECとロシアなどの同盟国で構成するOPECプラスは、4月に一日あたり13万7000バレルの増産を検討する可能性があると表明した。
米国エネルギー情報局のデータによると、米国の原油在庫は先週1,600万バレル増加し、過去3年間で最大の一週間あたりの増加を記録した。この増加は市場予想の150万バレルを上回った。


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翻訳者:山口紗季
記事ID:61709