トルコはこの戦争のどこにいるのか?

2026年03月03日付 Medyescope 紙

ルシェン・チャクル氏は、アメリカ-イラン間でエスカレートする戦争でどちらか片方に加担することは重大な結果を招くことになると述べ、アンカラ政府が現在取っている「中道」政策についてコメントした。

ルシェン・チャクル氏は、アメリカとイスラエルがイランに向け仕掛けて始まり4日目に突入した戦争が地域を急速に不安定にしていると述べ、この状況において、トルコが「中道」政策を取ることは間違いではないと述べた。また、アンカラ政府が片方に明らかに加担することは、戦略的、経済的、そして政治的観点から重大な結果を招きうると強調した。

イランの指導者であるアーヤトッラー・アリ・ハマネイ師と幹部らが初日に殺されたことが戦争の深刻さを示していると述べたチャクル氏は、イランが紛争を湾岸諸国や地域の米軍基地へと拡大させたことも、事前に練られた計画であることを示唆していると述べた。戦争がどれくらい続くかが定かではないことに注目し、「最初は3-4日と言っていたし、今は3-4週間と言っている。従ってもっと長いかもしれないし突然終わることもありうる」と述べた。

◾️絶妙なバランス

トルコがイランと歴史的に競合国であるが敵愾心を産むような関係性にはないと述べるチャクル氏は、「トルコは戦争のどの位置にいるのか?」という疑問を投げかける中、アンカラ政府がアメリカ及びNATO加盟国とは戦略的な関係性で、湾岸諸国とは経済関係により絶妙なバランスを保っていると述べた。エルドアン政権が今に至るまではイランに向けた攻撃に不快感を示している一方で、アメリカには直接厳しい姿勢を取ることはしていないと述べた。

チャクル氏は、トルコの政権内部で時々イラン寄りの姿勢が見られたとしても、これは真実を反映しておらず、シリア内戦が理由で、政権の支持層ではイランへの強い反発もあると述べた。これに対して、イスラエルとの関係を修復する必要があると主張する一部の公正発展党(AKP)党員の発言が支持を得られていないと述べた。

◾️この戦争から距離を取る必要がある

アンカラ政府の現在の方針を「難しいが正しい」と評価したチャクル氏は、トルコにとって最大のリスクがアメリカ-イスラエル軸により近くに見えることであると主張した。イスラエルとアメリカの攻撃を「帝国主義的な動き」と定義したチャクル氏は、この戦争と距離を取る一方、イラン政府の政策にも加担すべきではないと述べた。

野党も政府の現在の姿勢に対して強い異議を唱えていないと指摘するチャクル氏は、トルコがこの戦争によってすでに経済的・政治的なツケを払い始めていると述べた。「この戦争から可能な限り遠ざかり、いかなる陣営への参戦要請も退ける必要がある」と語るチャクル氏は、さもなければ戦争が生んだリスクが国内政治に利用され、新たな問題を引き起こしかねないと警告した。


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翻訳者:雨宮純之輔
記事ID:61736