
アゼルバイジャンは、イラン領土からナヒチェヴァンに向け仕掛けられ、民間人2名の負傷を起こしたドローン攻撃を強く非難しイランに抗議する文書を手渡した。イラン側は、アゼルバイジャンを標的としたものではなく、近隣諸国を攻撃してもいないとして、この主張を否定した。この攻撃に関する最初の声明もトルコから出された。
アゼルバイジャン外務省は、ナヒチェヴァン自治共和国がイラン領から発射された無人航空機(ドローン)による攻撃を受けたと発表した。同外務省の発表によると、ドローン1機はナヒチェヴァン自治共和国の国際空港に墜落し、もう1機はシェケラバド村の学校付近に落ちた、と明らかされた。
アゼルバイジャン大統領府の声明によると、アゼルバイジャン安全保障評議会はアリエフ大統領の下で会合を催した。
◾️「テロ行為」
アリエフ大統領は会合の中で発言し、ナヒチェヴァンにある民間施設に向けたイランの攻撃を「テロ行為」と位置づけ、この凶悪なテロ行為を激しく憤っていると強調した。
攻撃の責任者は直ちに処罰されるべきと述べたアリエフ大統領は、「イラン当局はアゼルバイジャンに説明し、謝罪し、実行者の刑事責任を問わなければならない」と発言した。
アリエフ大統領は、イラン政府が以前にもアゼルバイジャンとアゼルバイジャン人に向けてテロ行為を実行したことがあるとして、在テヘランのアゼルバイジャン大使館への攻撃に触れた。
アゼルバイジャン大使館に向けた攻撃の際にイラン治安部隊が40分もの間全く介入しなかったことに触れたアリエフ大統領は、この攻撃がアゼルバイジャンを威嚇するためにイランの国家機関の最高レベルから命令されたものだと述べた。
◾️「我々はこの攻撃行為を容認しないだろう」
アリエフ大統領は、大使館襲撃の実行犯がアゼルバイジャンの強い要請により最も厳しい処罰を受け、処刑されたと述べ、「今回も答えは同じだろう。我々はアゼルバイジャンに対し行われたこのテロ行為、攻撃を容認しない。報復行動を準備し実行するため軍に指示を下した。」と付け加えた。
アリエフ大統領は、アゼルバイジャンの領土が対イラン向けに使用されるのを許さない旨をイラン当局に繰り返し伝えてきたと述べ、「イラン国家の管理下にあるメディアは、アゼルバイジャンを貶め、イランに住む同胞たちの意見を変えようと、酷い中傷キャンペーンを展開していた。独立したアゼルバイジャンが、イランに居住する多くのアゼルバイジャン(トルコ)系住民にとって希望の地であることを彼らがよく知っていたからだ。イラン国民の目に我々の信用を落とすことも狙っていた。アゼルバイジャンは当時も現在も、イランに対する作戦には参加しておらず、今後も参加しないだろう。」と付け加えた。
◾️「ちょうどアルメニアの占領を終わらせたように...」
アリエフ大統領は、自国が侵略的な政策を一度も支持したことはなく、自国の領土保全のみを守ってきたとし、「アルメニアの占領を終わらせたのと同様に、いかなる悪の勢力に対しても我々の力を示す用意があり、イランもこのことを忘れてはならない。」と述べた。
アーヤトッラー・アリ・ハメネイ師の死去後に哀悼の意を表すために在バクーのイラン大使館を訪問したことに言及したアリエフ大統領は、このことに対するイランによるテロ行為が恩知らずに当たると強調した。
アリエフ大統領は、自分以外の国家元首がイラン大使館を訪問したことは全くないと指摘し、次のように続けた。
◾️「この不誠実の徒どもは…」
「これを正当に評価せず、過小評価し、自らを卑劣で恩知らずな者に見せることは、誰の名誉にもならない。この不誠実の徒どもは、すなわち我々に対してこのテロ行為を実行した者たちは、後悔するだろう。彼らは我々の力を試すべきではない。我々の力を試そうとした者たちの頭は、『鉄拳』により砕かれた。今日の出来事も同じ結果をもたらすだろう。したがって、この件に関して行動計画を策定する必要がある。すべての指示は出された。バクー駐在のイラン大使を我が外務省に召喚し、抗議文書を手渡した。その他の外交措置も講じられる。国境に関する必要な指示も出された。」
アリエフ大統領は、今朝、イラン外務副大臣がバクーに連絡してきて、レバノンに取り残されたイラン外交官の避難にアゼルバイジャンの支援を要請したと述べ、次のように付け加えた。
「私は直ちに航空機の派遣を命じた。彼らは費用を負担する用意があると言った。私は、困難な時に助けなければ何時助けるのだと述べ、負担は不要だと答えた。こうしたあらゆる行為に対する報いは、ナヒチェヴァンに向け卑怯で下劣な打撃を下すことになるのか。この汚点は、彼らの醜く不快な顔から決して消えることはない。したがって、外交ルートを通じて必要な措置を全て講じる。国防省、国境警備隊、その他の特殊部隊は第一級動員態勢に置かれ、いかなる作戦も実行できる準備を整えている。」
◾️エルドアン大統領がアリエフ大統領と会談
トルコ大統領府コミュニケーション局は声明の中で、「我が国のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領と電話会談を行った。首脳らはナヒチェヴァン自治共和国への攻撃について協議した。我が大統領は会談の中で無人航空機による攻撃を非難し、アゼルバイジャンのアリエフ大統領と友朋であるアゼルバイジャン国民に哀悼の意を伝えた。」と発表した。
◾️何が起こった?
アゼルバイジャン外務省は、ナヒチェヴァン自治共和国がイラン領土から発射されたドローンによって攻撃されたと発表した。
ドローン1機はナヒチェヴァン自治共和国の国際空港に、もう1機はシェケラバド村の学校付近に墜落した。攻撃により空港ビルが被害を受け、民間人4人が負傷した。
バクー駐在のモジタバ・デルミチル・イラン大使はアゼルバイジャン外務省に召喚され、抗議文書を渡された。
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翻訳者:山口紗季
記事ID:61752