モロッコ:国内の農場が人手不足を西アフリカ移民で補う

2026年04月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モロッコの農場が労働力不足を補うため西アフリカからの移民に依存

【アイト・アミーラ:本紙】

モロッコの肥沃な農地の奥深くでは、サハラ以南アフリカ出身の移民たちを乗せた小型トラックが、ビニール製の農業用ハウスが海のように広がる地帯を走っている。そこでは、欧州各地や西アフリカの大型スーパー向けに、新鮮な果物や野菜が生産されている。

こうした労働者の一部は、もともと欧州を目指していた。とりわけその多くは、フランス語圏の西アフリカ出身者である。

しかし彼らは今、その計画をひとまず先送りし、モロッコで働いて、深刻化する地元農業の人手不足を埋めている。

この動きは、国際的な移民の流れにおけるモロッコの役割が変わりつつあることを浮き彫りにしている。

モロッコは、もはや単なる通過点ではなく、目的地そのものになりつつあり、近年みられる欧州への渡航企図の減少にも一役買っている。

国境監視のいっそうの強化に加え、農村部のモロッコ人が建設業やサービス業の職を求めて都市へ移る傾向が強まる中で、移民たちに農業分野で働く機会が広がれば、この変化はいっそう進む可能性がある。

こうした状況を象徴しているのが、沿岸都市アガディールの南約50キロに位置するスース・マッサ地域のシュトゥーカ平野である。

モロッコの果物・野菜輸出の5分の4超は、2万4千ヘクタール以上に広がる農業用ハウスで生産されており、その結果、同国の農産物輸出は昨年3.6%増の45億米ドルに達した。

トーゴ出身の移民、アブドゥルファッターフ・アリューさん(23)は、そこで仕事があると聞き、スース・マッサ地方の農村部アイト・アミーラにやって来たと語った。

彼は当初、モロッコ北部にあるスペイン領の飛び地を目指していたが、モロッコ当局によりバスで南部へ移送されたという。

トマト農場での勤務を終えたアリューさんは、「路上で物乞いをするより、働く方がましだ」と語った。

(後略)


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翻訳者:教養外国語アラビア語班
記事ID:62006