トルコのメディア圧力、ここまで
2026年04月30日付 Medyescope 紙

イスタンブル(Medyascope)
ヌリ・バシュカパン氏は勾留中にカルテぺ刑務所にいるムラット・オングン氏に手紙を送った。手紙の中ではエルドアン大統領とギュルレッキ法務相に関する告発が記されており、これが彼に不利な二つの裁判が開かれる理由となった。
ヌリ・バシュカパン氏は、[2019年]エクレム・イマモール[イスタンブル市長候補]に対して選挙期間に50トルコリラの寄付をおこなったあと、公正発展党(AKP)市政下のイスタンブル広域市によって解雇された過去がある。このバシュカパン氏は、勾留中に、同じく勾留中の広域市メディア管理のムラット・オングン代表に宛てて手紙を送り、これによりさらに二つの件で起訴された。
バシュカパン氏は[2025年]5月29日に自身のSNSで「エクレム・イマモール氏のポスターやバナーを禁止したイスタンブル共和国主席検察局の検事長代理に申し上げたい。そちら側が送ってきた文書は違法であり、法に反している」と話した動画を投稿したことで逮捕されていた。バシュカパン氏は勾留中に、カルテぺ刑務所に収監されていたムラット・オンギュン代表に対し、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とアクン・ギュルレッキ法務相に関する告発内容を含む手紙を送った。手紙を確認した刑務所当局は、手紙が不適切であると判断し、チョルル共和国主席検察局に送付した。
イスタンブル共和国主席検察局はバシュカパン氏に対し「公務を果たす人物に対する侮辱」と「テロ対策に携わる人物を標的にした」容疑で新たな起訴状を作成した。
この起訴状では、バシュカパン氏が送った手紙に記される告発によってギュルレッキ法相を侮辱しテロ組織の標的となるよう仕向けたのが明らかにされた。4月7日にイスタンブル第26重罪裁判所で行われた公判で、参加申立てが受諾された。公判は7月2日に延期された。
◾️手紙を理由に更なる起訴
アクン・ギュルレッキ法務相の許可により、バシュカパン氏について「トルコ共和国大統領への侮辱」の罪状で起訴状が作成された。イスタンブル共和国主席検察局によって作成された起訴状では、手紙に記された告発によってバシュカパン氏が「大統領に対する侮辱」の罪を犯したという。また、バシュカパン氏が告発の中でアクン・ギュルレッキ法相に対して侮辱したことも指摘された。
◾️50トルコリラの寄付により解雇
告発を行ったヌリ・バシュカパン氏は、[2019年]イスタンブル広域市(IBB)の地方選挙前にイマモール氏に50トルコリラの寄付をおこなったために、[当時市政を握っていた]AKP当局によりIBBの職務を解雇された。イマモール氏が選挙に勝利した後にバシュカパン氏は職務に戻った。
2020年2月3日、イスタンブルに所在するある公証人役場でエルドアン氏に「あなたの大統領職を認めないし、受け入れない」と抗議通告書を送ろうとしたバシュカパン氏は、公証人役場の職員が警察に通報したことで逮捕された。バシュカパン氏は、エルドアン大統領と前内務大臣のスレイマン・ソイル氏について、前共和人民党(CHP)党党首のケマル・クルチダルオール氏に向けたアンカラでの襲撃を指示したとして告発していた。
バシュカパン氏は、[2021年]エルドアン氏の甥のアリ・エルドアン氏から電話で脅迫を受けたと主張し、その会話の音声を自身のSNSで公開し、4ヶ月間服役していた。
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翻訳者:岸本成美
記事ID:62031