トルコ製大陸間弾道ミサイル、ギリシャとイスラエルに衝撃
2026年05月06日付 Milliyet 紙

トルコの大陸間極超音速弾道ミサイル「ユルドゥルムハン」は、6000キロメートルの射程をもつことでイスラエルとギリシャで議題になった。両国で「どこまでの距離を攻撃できるのか」という問題で混乱を生む中、「危険信号」の状況に注意が促された。さて詳細は...。
国防省研究開発(AR-GE)センターで開発された、トルコ大陸間極超音速弾道ミサイルである「ユルドゥルムハン」は、SAHA2026国際防衛航空宇宙産業フェアで紹介された。
6000キロメートルを射程圏内とするユルドゥルムハンは、特にイスラエルとギリシャ・メディアにおいて大きな反響を呼んだ。
◾️「危険信号」
テルアビブを本拠とするチャンネル14(i24)は生放送の中でユルドゥルムハンに多くの時間を割く中、「トルコは長距離弾道ミサイルに力を入れ始めている。危険信号の状況に移行する必要がある。」と述べた。
◾️「大いなる前進」
i24チャンネルで、イスラエルの新聞記者であるアミハイ・ステイン氏は、「大きな前進を遂げた。弾道ミサイルの開発は驚くべき事件である。エルドアン氏は、トルコを超大国にするためこの産業の発展が必要であるとみている。」と話した。
◾️「ビッグリープ」
イスラエル・メディアのマコは、「トルコが開発した武器、最新の極超音速ミサイルが紹介された」と題した報道で、「イスタンブルで初めて展示されたトルコの新しい弾道ミサイルは6000キロメートルの射程をもつ。トルコはここ数年軍事力を増しつつ発展させている。防衛能力において大きな飛躍を見せたトルコは、特に無人航空機の分野で世界第一へ向かっている。」と述べた。
◾️「トルコから脅威となる動き」
Ynetは、「今日までに開発された最長距離ミサイル」という見出しのニュースで、「トルコが新たに紹介したユルドゥルムハンは、極超音速到達可能な長距離弾道ミサイルとしてトルコの記録を更新した。エルドアン大統領の指導の下トルコ政府は、近年軍事力と防衛能力の強化に取り組んでいる。この点で、地域へ脅威を与える措置が講じられた」と述べた。
◾️「世界を驚かせた終末のモンスター」
テルアビブのマーリブは、「6000キロメートルの射程とする、トルコが世界を驚せた終末のモンスター」と題して「トルコ政府は脅威が徐々に増大する時期に空を無人航空機で覆った。最近披露されたユルドゥルムハンにより、トルコは軍事力を誇示し続ける中、今回は言葉通り、通常以上に遠距離を照準に据えたかのように見える。」と述べた。
◾️「トルコからやってくる地獄」
キカールは、「トルコからやってくる地獄:コンクリートを貫通する爆弾とイスラエル全土を標的とするミサイル」という見出し記事の中で、「イスタンブルで開催された展示会では、強力な燃料気化爆弾からイスラエル全領土をカバーするミサイルまで、今までにないトルコの兵器の数々が披露された。『ユルドゥルムハン』弾道ミサイルは、イスラエル全土をトルコの直接攻撃圏内に収めている。専門家らは、この点が地域全体にとって『戦略的な転換点』であると指摘している。」と報じた。
◾️「均衡が再構築されている」
ギリシャのメディア『エコノミコ』は、「トルコは、SAHA2026で、6000キロメートルまでの射程をもつ初の大陸間弾道ミサイル『ユルドゥルムハン』を公開した」と題した記事で、「トルコ国防省によって開発されたこのシステムは、トルコの軍事能力において質的な飛躍を表しており、地域の戦略均衡を再構築している。」と述べた。
同記事では、「射程6000キロメートルのトルコ製ミサイルは、ヨーロッパ全土を、ロシアの東部地域を除く大部分を、アフリカの最南部分を除くほとんど全域、中東、インド、中国内陸部の一部を射程に収めることができると言われている」と評価した。
◾️「どれほど遠くまで飛ぶのか?」
To Themaは、「トルコの弾道ミサイルはどれほど遠くまで飛ぶのか?」という見出し記事で、ユルドゥルムハンが6000キロメートルの射程距離をもつことを指摘し、「長距離弾道ミサイルのタイフーンを改良したトルコの弾道ミサイル計画において、重要な進展が見られた。トルコは、ユルドゥルムハンにより、抑止力と同時にヨーロッパ全土を、中東とアジアの大部分を覆うことのできる長距離射程の攻撃能力を獲得した模様だ。さらに、この種のシステムが運用上で核弾頭を搭載する能力と密接に関係していることも強調する必要がある。」と述べた。
◾️「ギリシャでは衝撃、イスラエルでは賞賛」
アテネを拠点とするBanking Newsは、「ギリシャでは衝撃、イスラエルでは賞賛」と題した記事で、「トルコの新しい弾道ミサイル・ユルドゥルムハンの影響力は恐るべき規模である。トルコ政府は、長年にわたりミサイル計画を拡大しており、以前には中東全域を覆う短・中距離弾道ミサイルを公開していた。ユルドゥルムハン・ミサイルは、特にギリシャ、イスラエル、そしてヨーロッパで懸念を引き起こしうるだろう。なぜなら、このミサイルは、トルコに近い将来核兵器の開発を試みる可能性を示しているからである。」と報じた。
◾️「大きな衝撃」
最後にTriklopodiaは「大きな衝撃:トルコの新型大陸間弾道ミサイル『ユルドゥルムハン』は、イスラエル、ヨーロッパ、そして中央アジアを標的とできる力がある!特にイスラエルが標的」と題した記事で、「ギリシャにとっては直接的な脅威ではない、なぜならトルコが望めば我々を射程がより短いミサイルでも攻撃できるからだ。逆に、1200キロメートル離れたイスラエルにとって、トルコの脅威を高めている。トルコが大陸間弾道ミサイルを開発したことは、勢力図を根本から変えるものである。これにより、トルコ政府は、ヨーロッパ、中東、中央アジア、そしてアフリカの一部地域を攻撃する能力を備える数少ない国の一つとなる。」と報じた。
◾️「トルコはイスラエルを航空機を使わずに攻撃ができる」
また、同記事では、「イスラエルはもはやトルコのミサイルに対して無防備な状況に置かれている。射程距離6000キロメートルをもつ大陸間弾道ミサイルの存在は、トルコ政府が航空機を使用せずにテルアビブやハイファを攻撃することができることを意味する。ユルドゥルムハンの公開は、東地中海及びその向こう側でのゲームのルールを変えている」と報じられていた。
◾️「ユルドゥルムハンの特徴とは?」
極超音速ミサイルであるユルドゥルムハンは、マッハ9から25の速度に可変する能力をもつため、既存の防空・ミサイルシステムを突破する能力を持っている。燃料として液体四酸化二窒素を使用しており、4基のロケットエンジンによって推進される。
現代の戦争ドクトリンにおいて、重要な戦力増強装置を持つこのシステムは、高速かつ機動性を組み合わせることで、目標地域への到達を可能にし、敵側の早期警戒や迎撃能力を制限する。
『ユルドゥルムハン』は液体ロケット燃料と3000キログラムもの爆薬を搭載している点で、他のミサイルと異なっている。
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翻訳者:林 綾奈
記事ID:62057