イラン戦争、航空チケット高騰
2026年05月06日付 Cumhuriyet 紙
イラン戦争のため、高騰するジェット燃料価格は世界の航空部門を揺さぶっている。航空会社は上昇するコストのため、何百万もの提供座席を取りやめ、航空チケットも急激に高騰した。特に欧州とアジア間の路線の価格のいくつかで5倍となっていることが明らかになった。
イランとアメリカの間で継続している危機とホルムズ海峡における緊張は、世界の航空運輸産業に多大な影響を及ぼし始めた。戦争により、石油価格において起こった高騰は、ジェット燃料コストを直近の数ヶ月において、80%以上に上昇させた。この結果、多くの航空会社はフライトの数を削減し、チケット価格も上昇した。
■数百万もの提供座席を取りやめ
航空産業のデータ会社であるCirium社によると、6月1日から9月30日までの期間における、世界中で合計930万にも及ぶ提供座席がシステムから消された。削減は特にアメリカ、中国、日本、オーストラリアそして欧州の市場で顕著であった。
最も大きな打撃を受けたのは中東地域だった。イランによる攻撃を受け、ドバイやドーハなどの主要都市で空域が閉鎖され、地域の航空会社は大幅な運航削減を余儀なくされた。
データによると:
カタール航空は約2百万の提供座席数を停止
エミレーツ航空は70万の座席数を削減
エティハド航空は45万の座席をシステムから削減
■チケット価格も高騰
戦争後、国際線のチケット価格も急速に高騰し始めた。旅行検索サイトKayakの情報によれば、アメリカ発の国際線の平均価格は4月の最終週に1,101アメリカドルに到達した。この値は昨年の同月比で16%の上昇であった。
アメリカ国内線運賃の値上がりも顕著であった。国内線運賃は前年比で24%上昇した。
ノルウェーに拠点を置く、航空会社であるWinair ASの創設者のハンス・ヨルゲン・エルネス氏は欧州とアジアを結ぶいくつかの路線の価格が5倍にも上昇したことを述べた。
■早期の予約が人気を集めている
不確実性や価格高騰のため、多くの旅行者が旅行計画を前倒しで始めている。アトモスフィア・リサーチ・グループのヘンリー・ハーテヴェルト社長は、3月に行った調査で、旅行者の11%が、今後価格がさらに上昇することを懸念し、通常より早い時期に予約を行ったと明らかにした。
マレーシア在住の引退した起業家であるセオドア氏は、家族と韓国や日本へ旅行するため、今年は例年よりはるかに早く予約をしたと述べた。セオドア氏は、格安航空会社ではなく、大韓航空やマレーシア航空のようなフルサービス航空会社を選んだと述べた。
■「厳しい数ヶ月がそこに」
国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務総長は、欧州とアジアが今後数週間のうちにジェット燃料の不足に直面する可能性があると警告した。
旅行・マーケティング会社のCheck-in Asia社の管理者であるゲイリー・バウアーマン氏は、戦争がエネルギーインフラに長期的な損害を与えていると指摘し、世界の航空業界には「厳しい数ヶ月」が待ち受けていると述べた。
専門家によると、紛争が終結したとしても、ジェット燃料価格が以前の水準に戻るには数ヶ月、場合によっては1年かかる可能性があるという。また、航空各社が価格を戦前の水準まで引き下げることに前向きではないとも指摘されている。
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翻訳者:伊藤颯汰
記事ID:62062