保健省、ハンタ・ウイルス関連発表「トルコで感染の事実なし」

2026年05月08日付 Milliyet 紙

保健省はハンタウイルス関連の状況について発表した。保健省はプロセスを注視していると強調したうえで、トルコ国内で陽性反応が出たケースは確認されていないと発表した。

保健省は、社会的に話題となっているハンタウイルス関連の状況について発表した。保健省は科学的なベースに基づきプロセスを注視していると明らかにした。トルコ国内では今のところハンタウイルスの陽性反応が出たケースは確認されていないと強調した。

発表は次の通りだ。

「社会に反響を呼び起こしているハンタウイルスの状況を、科学的なベースに基づき注視している。

■「トルコ国内では陽性反応のケースなし」

国内ではまだ陽性反応のケースは確認されていない。国民の皆様には行政による公式の発表のみを参考にし、世間で流布する立証されていない情報に対して注意を払っていただくことが重要だ。

保健省は、公衆衛生を脅かすあらゆる感染症に対するスクリーニング・予防・コントロール・追跡を、あらゆる関係各所と連携し絶え間なく継続していく」

■WHOも最新の状況を共有

バルキー氏は、アルゼンチンからアフリカ西部のカーボヴェルデに入港したオランダ船籍の客船「MVホンディウス」の乗客からハンタウイルスの陽性反応が確認されて以降の状況についてXに投稿した。

WHO(世界保健機関)東地中海地域事務局長のハナン・バルキー氏は、東地中海地域では今のところハンタウイルスの陽性反応は確認されていないと述べたうえで、「WHOとしては、本件が世界の人々にもたらすリスクは小さいと評価している。引き続き状況の注視と最新情報の入手に努めている」と明らかにした。

■ハンタウイルスとは?

ハンタウイルスは、多くの場合齧歯類の動物から感染する病気として知られている。

乾燥した齧歯類の糞便や尿、唾液が混じった空気を吸入、あるいは齧歯類に噛まれる・引っかかれることで感染し、熱・倦怠感・筋肉痛などの症状が出る。

ハンタウイルスは呼吸困難を引き起こす原因にもなり、内出血や腎不全の症状が出る場合もある。

■大西洋を航行していた豪華客船でのハンタウイルス関連時系列

4月1日
アルゼンチン最南端のウシュアイアを出港。予定されていた寄港地は南極や南大西洋のいくつかの離島など。

4月6日
70歳のオランダ人男性が船内で熱・頭痛・軽い下痢の症状を訴える。WHOによると、男性とその妻は乗船前にウシュアイアを散策し、他にもアルゼンチンとチリの数カ所を訪れたとのこと。

4月11日
オランダ人男性、呼吸困難に陥り船内で死亡。同船舶の運営会社によると、その時点で死因は不明。

4月15日
南大西洋の英国領トリスタン・ダ・クーニャ諸島に寄港、新たに6人が乗船。オランダ人男性の遺体は船内に安置が続く。

4月24日
死亡したオランダ人男性の棺が同じ英国領の一部であるセント・ヘレナ島で船から降ろされる。その妻と20人以上の乗客も下船。セント・ヘレナ島は数人の乗客の最終目的地だった。

4月25日
オランダ人男性の妻が男性と同じ症状を発症し、セント・ヘレナ島から飛行機で南アフリカに搬送。航空会社によると同便には乗客乗員88人が搭乗していた。下船した何人が同便に搭乗していたかはまだ不明。

4月26日
オランダ人女性、帰国のため他の飛行機に搭乗しようとしたところ容態が悪化し、搬送先の(南アフリカの)病院で死亡。

4月27日
セント・ヘレナ島を出港した船内で3人目の感染者が判明。この英国人男性は大西洋南部の英国領アセンション島へ搬送された。その後、南アフリカへ搬送された英国人の感染者は病院の集中治療室に入院。男性には高熱、呼吸困難、ハンタウイルスを原因とした肺炎の症状が現れていることが明らかに。

4月28日
同船舶はアフリカ西岸のカーボヴェルデ諸島に向け針路を取った一方、ドイツ人女性の乗客も船内で発症。

5月2日
ドイツ人女性、最初の乗客の感染から約1ヶ月後に船内で死亡。これが3人目の死者となった。同日、南アフリカの保健当局が重症の英国人男性に対する検査で陽性反応が出たことを発表。これがハンタウイルスの最初の確認例となった。

5月3日
世界保健機関は、客船でのハンタウイルス感染拡大の疑いへの対応を開始し、同船舶がカーボヴェルデ諸島の海域に到着したと発表。

5月4日
南アフリカの保健当局が、空港で容態が悪化し死亡したオランダ人女性に対するハンタウイルスの検査について、本人の死後に陽性反応が出たことを発表。英国人患者の検査で陽性反応が出た後、オランダ人女性の遺体にも検査を行うことが決定された。世界保健機関は、船内における状態を「感染拡大」と評価し始めた。

5月5日
より多くの患者を搬送し他の乗客乗員を下船させることを許可するかどうかについて、客船側とカーボヴェルデ当局の交渉は行き詰まった。カーボヴェルデ当局は、支援のため船内に医療部隊を派遣するものの誰の上陸も許可しなかった。船医を含む乗員2名が重篤な状態にあり、もう1名が経過観察を受けている。

5月6日
この3人のうち2人は、ハンタウイルスの陽性反応が出た後船から搬送され欧州の病院に入院。その後スペインが同船舶の受け入れを表明。船はスペインのカナリア諸島へ向かった。スイス当局は、以前セント・ヘレナ島で下船した男性1人にも陽性反応と発表。これで感染が判明した人数は5人に増加。南アフリカとスイスの保健当局は、これがヒトからヒトへ感染すると考えられる唯一のハンタウイルスであるアンデス型ウイルスと発表。このウイルスは南米、特にアルゼンチンやチリで見られる。

5月7日
スイス、英国、オランダ、フランス、シンガポール、南アフリカなどの保健当局は、それより前に客船から下船した乗客を隔離し、乗客と接触した可能性のある人を追跡している。WHOは、世界の人々にとってのリスクは小さいと明らかにし、この感染拡大はCOVID-19のパンデミックとは性質が異なるものだと強調した。


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:62073