イスラエル議会パレスチナ人議員の発言、遮られる

2026年05月12日付 Milliyet 紙

イスラエル議会で、パレスチナ人の国会議員アフメト・ティビ氏は、パレスチナ人囚人の処刑を規定する法案に関し発言を行い、その際に極右イスラエル人による抗議に直面した。詳細は以下のようである。

議会のテレビチャンネル「クネセト99」で生中継されたイスラエル議会の審議で演壇に立ったティビ議員は、その法案に関する評価を述べた。

ティビ議員の発言の際に、ガザ地区で亡くなったイスラエル人兵士たちの家族たちにより結成された極右系プラットフォームのメンバーが審議を妨害し、パレスチナ人議員に対して「テロを支持している!」という言葉で反発した。

◾️「ここから出て行け、無法者ども」

抗議者たちは、議会の警備員に対し、自分たちではなく「テロを支持している」ティビ議員こそ議場から退出させるべきだと主張した。

緊張状態が続く中で、ティビ議員が、自分をテロリズム支持者だと非難した抗議者たちに対し、「君らこそここから出ていけ、無法者ども」と言い返す様子が見られた。

ティビ議員の発言では、ガザ地区で彼自身の身近な人も亡くなったことを明らかにし、「私もガザ地区で亡くなった親戚がいて、その中には2人の子供もいた。これを政治的に利用しているわけでも、復讐を求めているわけでもない。イスラエル人とパレスチナ人の双方に、これ以上いかなる犠牲もでない別の現実へ移行することを目指している。」と述べた。

イスラエル議会は昨日、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃に関与したとされるパレスチナ人に対して死刑を科すこと、また裁判を公開で行うことを認める法案を承認していた。

◾️10月7日に関与したとされるパレスチナ人への死刑法

イスラエル議会で承認された法律によれば、ハマスによるイスラエル攻撃への関与が主張されているパレスチナ人の裁判は、通常の刑事裁判とは異なり、特別軍事裁判所へ移管されることになる。

パレスチナ人に対する差別的性格が強い特別な法的枠組みをもつ同法案は、裁判所が通常の証拠や手続き規則の一部を変更することを認めることになる。

公判の重要な場面は録画され、その映像は特設ウェブサイトを通じて公開される。また、映像や音声の記録は国立公文書館に保存される。

イスラエルメディアは、この法律に従って裁判所がパレスチナ人を、「1950年のジェノサイド防止法」に基づくジェノサイド、イスラエルの主権侵害、戦争を引き起こす行為、戦時中の敵への支援、さらにイスラエルの2016年テロ対策法に基づくテロ犯罪を含む、あらゆる関連犯罪で起訴可能となる」と報じ、ジェノサイドの罪で有罪判決を受けた者は死刑に処されるのが可能となると伝えた。

◾️何が起きていたのか?

イスラエル議会は3月、イランへの攻撃に隠れて、パレスチナ人囚人に死刑を科すことを規定した物議を醸す法案も可決していた。

同法によれば、「イスラエルの存在を否定する目的で、イスラエル人または同国居住者を殺害した」という罪で有罪判決を受けた者は死刑に処されることが可能となる。国際的な人権・法曹団体は、特に同法のこの条項が「パレスチナ人」を標的にするために策定されたと指摘している。

イスラエル高裁は、人権・法律団体「アダラ」の申し立てを受け、この法律について5月24日まで暫定措置を命じていた。


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翻訳者:小玉桃子
記事ID:62089