コチ財閥ラフミー・コチの「クルド女」発言に批判・捜査、本人は謝罪

2026年06月06日付 Cumhuriyet 紙

速報…イズミルのアメリカン病院の開院式での「クルド人女」の冗談発言で反発を招いているラフミー・コチ氏について捜査が開始された。アクン・ギュルレキ法相が進展を伝えた。一方、ラフミー・コチ氏は件の「冗談」について謝罪した。

トルコで最も裕福な一族、コチ財閥の重鎮ラフミー・コチ氏のイズミル・アメリカン病院の開院式での冗談発言が反発を呼び、ラフミー・コチ氏について捜査が開始された。

■アクン・ギュルレキ法相が伝える

アクン・ギュルレキ法相が進展を伝えた。
ギュルレキ法相はX(旧Twitter)からの投稿で「SNSプラットフォームでの投稿で、ある実業家による開院式プログラムでの女性や特定の民族に属する市民を指しているとされる発言についてイズミル共和国主席検察局は職権による捜査を開始した。」と述べた。
ギュルレキ法相は続けて以下のように述べた。
「司法の天秤は誰のことも資産や要素やステータスによって測らない。司法は常に人間の尊厳と法規を守る。女性たちの尊厳を傷つけ、侮辱する発言や社会的感受性に反する発言は誰が発言したにせよ、絶対に認められない。
この手の言葉がジョークや冗談として発言されたとて、女性たちや社会の特定の集団に向けて示された無礼は軽減されない。我々は社会の主柱である女性たちの尊厳や市民たちに向けたあらゆる差別的なアプローチに、決意をもって反対し続ける。」

■ラフミー・コチより「謝罪」届く

ラフミー・コチ氏は声明で「特定の誰かに対して発言したものではなく、心よりお詫び申し上げる。真摯に謝罪の意を表明したい」と述べた。

■かの冗談発言が反発を呼んだ

ラフミー・コチ氏が5日、バルチオヴァで開業したアメリカン病院の開院式において発言した映像がSNSで拡散された。
ヴェフビ・コチ財団傘下のコチ・ヘルスケアの新病院の開院式にはラフミー・コチ氏とともにアリ・コチ氏、セマハト・アルセル氏、ビナリ・ユルドゥルム氏、イズミル県のスレイマン・エルバン知事、イズミル広域市のジェミル・トゥガイ市長、バルチオヴァ区のオヌル・イート区長と財界から何人かが参加した。
ラフミー・コチ氏がここで述べた発言について反発を呼んだ。ラフミー・コチ氏は発言で「医者はクルド女の悩みも聴いた。『カーテンの後ろで服を脱いでください』と言ったら、彼女は(真似つつ)『先生、先にあなたが脱いでください』と言うんだ」と話した。

■ビナリ・ユルドゥルムも笑った

コチ氏のこの「冗談」発言に、隣にいたビナリ・ユルドゥルム元首相も笑ったのが確認できた。

■ペルヴィン・ブルダンとオメル・チェリキから反発「一言でいえば恥さらしだ」

コチ氏の発言にDEM党のペルヴィン・ブルダン氏とAKPのスポークスパーソンのオメル・チェリキ氏も反発した。
ブルダン氏は件の映像をSNSアカウントから引用し、「恥かしいとは思わないのか。一言でいえば恥さらしだ」と投稿した。
オメル・チェリキ氏はラフミー・コチ氏の言葉に以下のように反発した。
「社会のあらゆる集団の信仰、民族的ルーツ、文化、アイデンティティや性別に対する、侮辱的、差別的、排他的発言はするべきでない。信仰、民族的ルーツ、性別に対する侮辱的なアプローチはヘイトスピーチを生み出す。この誤った言説を絶対に避けるべきだ。『クルド女』などという表現と侮辱的発言を並べるのは我々の価値観とは相容れないもので、完全に誤りであり、醜い。我々は、クルド人市民とともに我々全員とすべての女性が傷つく、この誤った醜いアプローチを最も明確なかたちで断固拒絶する。」


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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:62252