レバノン:イスラエル人研究者がレバノンにおける局地的な勝利に関して鳴らす警鐘
2026年06月06日付 al-Quds al-Arabi 紙
◼️イスラエル人研究者が警告:レバノンにおけるイスラエルの局地的勝利が戦略的な窮状と化す可能性がある
【ナザレ:本紙】
危機管理の専門家であるイスラエル人研究者が、イスラエルがレバノンで達成している局地的勝利が戦略的な窮状と化す可能性について警告している。そこでは、以前の過ちが繰り返され、賢明さや熟慮を欠いた暴力のみに賭ける事態が生じることとなる。
アナト・ホッホベルク・マロム教授は、ヘブライ語紙『マアリヴ』の記事において、「イスラエル公式は、この地域でもっとも重要な戦略拠点の一つであるシャキーフ城の攻略を、象徴性と示唆に満ちた出来事として捉えた」と述べている。とりわけこれが、イスラエル軍がレバノンから撤退してから26年が経過したのちに起きた出来事であるためだという。
マロム氏はこの事態について、リーターニー川地域にあるヒズブッラーのインフラと兵器を標的とし、「ガリラヤの指」地域の町々やメトゥーラ市から直接的な脅威を再び遠ざけることを目的とした大規模作戦における、単なる追加的・戦術的成果にとどまるものではないとみている。
同氏はその理由として、シャキーフ城が深い傷跡と重い記憶を有していることを挙げた。1982年6月1日の日曜日に同城の支配をめぐって発生し、イスラエル国防軍ゴラニ旅団偵察部隊の戦闘員6人が殺害されたこの激しい戦いは、イスラエル国民の意識のなかに根付いている。この出来事は、イスラエルが18年にわたってレバノンの泥沼に嵌ったことの痛ましい象徴となっている。
マロム氏は以下のように続けた。「まさにこの歴史的な重みがあるからこそ、現在の戦略的状況のもとでは、領土を支配することが全ての脅威に対する完全な答えを生むものでないことを改めて認識する必要がある。また元イスラエル参謀本部のタミル・ハイマン元局長が確認したように、ここ数年を通して弱体化したイスラエルの抑止能力の回復につながらないことも確かである。ヒズブッラーの拠点を支配することでは、ドローンや自爆無人機の脅威を排除できないし、また北部地域の深部にまで及ぶ爆撃の危険がなくなるわけでもない」。
(後略)
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翻訳者:藤田琉生
記事ID:62253