スーダン:恐怖が日常生活の一部となるリビア在住のスーダン人たち

2026年06月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■リビアのスーダン人たち…恐怖が日常の一部に

【ハルツーム:本紙】

「安全な場所などない」…リビア在住のスーダン人記者は、この言葉で、祖国の戦争を逃れ、安全な避難先を求めてリビアに渡った数千人のスーダン人が直面する現実を言い表す。その状況は、日を追うごとに厳しさを増しているという。

安全上の理由から匿名を希望したこの記者は、『クドス・アラビー』紙に対し、ここ数週間、リビアの複数の都市でスーダン人を対象とした拘束や取り締まりが相次いでいるとの情報が広がって以降、恐怖が自分と家族の日常の一部になったと語った。

記者は、「私たちは、どうしても必要な場合を除いて、家から出なくなりました。拘束や嫌がらせ、脅迫が相次いでいるため、スーダン人の間には広く恐怖が広がっています。道端や職場で自分に何が起きるのか、誰にも分かりません」と話した。

また、家族がスーダンから避難した後、生活を支えるためにリビア国内の工場で働かざるを得なかったが、およそ1週間前から仕事に行くのをやめたという。

記者は、「もう工場には行っていません。不安は、私たちが耐えられる限度を超えました。取り締まりや拘束が日々続くなか、家の外に出ること自体が、先の読めない危険な賭けになっています」と語った。

しかし、状況をさらに難しくしているのは、スーダンに戻ることも安全な選択肢には見えないことだという。

記者はさらに、「帰国することさえ危険を伴います。戦争はいまも続いており、政権に批判的な記者への締め付けもあります。どうすればよいのか分かりません。私たちは身動きが取れない状態です。どこへ行けばよいのかも、次の行き先がどこになるのかも分かりません」と話した。

(後略)


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:宮﨑凱士、瀧村美央、登坂美侑子
記事ID:62324