世界の半分から全世界への架け橋に(1)

2026年06月11日付 Jam-e Jam 紙

 エスファハーンの手工芸品は、イランの芸術と文化の宝であり、常に世界水準において特別な地位を維持してきた。何世紀もの間に、創造力や優美さから成る比類ない輝きを示してきた貴重な作品は、イランだけではなく世界中で称賛と注目を集めてきた。現在、仮想空間での交流ややり取りが広がる中で、これらの傑作を紹介し販売するための他に例を見ない機会が、世界市場で準備されている。仮想常設展覧会の設置は、政府の支援や統一されたアプローチにより、エスファハーンの芸術家たちを世界の買い手へとつなげるための力強い架け橋となり得るものである。まさにエスファハーン州知事が、「エスファハーン州の手工芸品の仮想常設バーザールは、この工芸品のバーザールに活気をもたらす」と指摘している通りである。このアイデアには価値がある一方で、長期目標の達成を可能にするためには、正確で有用な作業を必要としている。

[執筆者:シャフルザード・ラフマティープール(イラン班)]

 エスファハーンの手工芸品は、この地方の芸術家の創造力や美的感性が形象化されたものである。これらの作品の美しさと魅力は、それを見る者全てを魅了し得るほど際立っている。しかし、この貴重な遺産の保護とさらなる発展には、芸術家や職人の全面的な支援が必要である。この支援は、全ての専門家らが強調しているように、芸術家や職人の保険を通した職業安全保障から、高品質で適切な価格の原材料の調達に至るまで、様々な観点から行われるべきである。これらの措置は芸術家に安心感をもたらし、彼らが心の安らぎとともに新しい作品を創造することを強力に支えるものである。

◆輸出、世界とのつながり

 エスファハーンの手工芸品を世界の市場に届けるための輸出拡大や政府の支援は、この産業の発展において重要な役割を果たしている。政府と生産者、職人の緊密な連携は、この分野における成功の鍵である。この連携は輸出量の増加を促すだけではなく、仲介者や仲買人の関与を抑制することで、より公正な利益を工芸家が得られるようにする。

 工芸家は世界の市場の嗜好やスタンダードを考慮して、自らの製品の制作や包装を行うべきだ。もし手工芸品が正しく支援されるならば、イランにとって石油販売と同等の外貨を得られる可能性がある。輸出者の大きな障害となることがある面倒な法律や外貨契約は、輸出をより容易にするために、真剣な見直しの対象とされるべきである。

 伝統工芸の専門家は、エスファハーンの手工芸品は、きらめく指輪の宝石のようにイランの芸術の頂点で輝いているとした上で、「ミーナーカーリー(エナメル細工)、ハータムカーリー(寄木細工)、フィールーゼクービー(トルコ石細工)、ノグレカーリー(銀細工)、ミニアチュール(細密画)といった作品は世界的な評判を得ており、数えきれないほどの顧客を、世界の至るところから惹きつけている」と信じている。

 この点に関して、エスファハーン州知事は同州の地位に言及し、それをイランの手工芸品揺籃の地と名付け、その重要性を確認して以下のように述べた。「エスファハーンは手工芸の創造都市[訳註;エスファハーンもカーシャーンもユネスコ創造都市ネットワークに加盟している]であり、カーシャーンも世界における建築の創造都市である。この卓越した地位は、オリジナリティや美しさが複雑に交わることを可能にした同地域の工芸家の長年の努力や職人技のためである」

−(2)に続く−


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翻訳者:NM
記事ID:62329