
−(続き)−
エスファハーン州のメフディー・ジャマーリーネジャード知事は、戦後の復興における知性と先進性の必要性と、手工芸品の仮想常設バーザールの力強い推進を強調し、イランの芸術のオリジナリティ及び精神の保護、また世界の新たなツールやアプローチの活用という二つの方法に言及し、以下のように続けた。「この伝統とテクノロジーの調和は、21世紀のエスファハーンの手工芸品の持続と発展に求められていた鍵であり、この貴重な芸術を保護するだけではなく、世界レベルでの紹介と販売を新たな水準にもっていくことができる。このアプローチは、州の経済発展に資するだけではなく、イランの文化大使として、我が国の豊かな芸術と文明を世界中に伝える役割を果たすことになるだろう」
◆当面の課題と実行可能な解決策
文化遺産と手工芸品の専門家であるミーヌー・アスアディヤーン氏は、エスファハーンの手工芸品は高い地位にも関わらず、多くの問題に直面していると本紙に述べた。「経済の停滞、原材料価格の高騰、インフレの拡大が人々の購買力を低下させ、製品を家族の買い物かごから消している。また、観光産業も政治状況に影響される」。同氏は、以下のように続けた。「ナクシェ・ジャハーン広場のようなかつては旅行者でいっぱいであった広場は、現在閑散としている。この困難を乗り越えるために、観光客の誘致と輸出の拡大が、2つの重要な解決策となる。国際展示会の開催、及び行政上の障害の除去や外貨契約法の改正といった輸出関連法の簡易化が、この産業の活性化に有効となり得る」
同氏によると、旅行者が持ち込み可能な銀の上限を3kgとするといった煩雑な規定は見直されるべきである。
◆ブランド構築と包括的支援の必要性
今日の急激に変化する世界の中で、エスファハーンの手工芸品はさらに強力なブランドとより包括的な支援を必要としている。エスファハーン州知事は「手工芸品の仮想常設バーザール」の必要性を強調し、このことがバーザールの活性化に役立つと信じている。この仮想バーザールは、工芸家が最高の品質と適切な包装で自身の製品を提供できるように設計されるべきである。また保険や、原材料及び施設の提供を通した芸術家の支援も、重要な事柄である。販売された商品数の減少にも関わらず、銅製品やミーナーカーリー、ハータムカーリー、フィールーゼクービーといった製品は今でもその人気を維持している。責任者による支援や人々の購買力の高まりにより、「各家庭に一つの手工芸品を」という1404(西暦2025/26)年のスローガンの実現が期待される。
−(了)−
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:NM
記事ID:62330