シリア:在外国民を支える大使館の新たな役割

2026年06月24日付 al-Watan 紙

■新たなシリア大使館、国民保護と海外でのシリア人権益の確保に向けた積極的役割…ルーマニアでの強制送還問題に介入、在外公館の新たな姿勢を示す

【ブカレスト:本紙】

ルーマニアの首都ブカレストに暮らすシリア人女性スアード・ジャリーラーティー氏の事例は、シリアの在外公館がその業務のあり方を大きく発展させ、国民を最優先に据える方針を採用していることを示すものとなった。この方針は、国民が直面する人道上、法的な問題を直接フォローし、居住国でその権益を守ることを基礎としており、国外のどこにいても市民と国家機関の結びつきを強化するという、シリア大使館の新たな活動方針を反映している。

こうしたなか、シリア国営通信が伝えたジャリーラーティー氏の問題は、この変化を示す明確な事例として注目された。同氏と息子は、合法的な滞在許可の更新が滞ったことにより強制送還手続きに直面したが、シリア大使館がルーマニアの関係当局との間で問題をフォローした。その結果、両名に滞在資格を整理する機会を与え、強制送還を防ぐ法的解決に至った。これは外務在外居住者省の指示を具体化したものだった。

ジャリーラーティー氏によると、同氏は4年前、就労滞在許可を得てルーマニアに渡り、その後、息子も合流した。同氏の家族はすでに長年にわたりルーマニアに居住していたという。

しかし自身と息子の滞在許可が失効した際、複雑な行政手続きと処理の遅れに直面し、期限内に更新を完了できなかった。このため両人はシリアへの送還に備えて、強制送還施設に収容された。

ジャリーラーティー氏は、この問題で特に印象的だったのは、収容中に大使館から直接連絡を受けたことだったと説明した。大使館側は同氏の個人的、法的な事情を聞き取り、問題の経緯や、ルーマニアに住む家族のそばにとどまりたいという希望を説明する機会を設けたという。

同氏は、この対応を自身にとって前例のない経験だったと表現し、「初めて」シリア大使館が市民の側に立ち、その問題を実際にフォローしていると感じたと述べた。

一方在ブカレスト・シリア大使館で臨時代理大使を務めるアナス・バダウィー氏は、こうした対応は、在外シリア人を外交使節団の業務の最優先事項に置くアスアド・シャイバーニー外務在外居住者相の指示に沿うものだと述べた。

そのうえで、大使館は、シリア人を支援し、彼らが直面する可能性のある法的、人道的な問題を処理する責任に基づき、当初からこの問題をフォローし、関係当局と連絡を取ってきたと説明した。

またファーディル・リファーイー駐ブカレスト・シリア領事は、大使館が、帰国や強制送還手続きに関する問題について、シリア人本人と直接連絡を取る仕組みを採用していると明らかにした。これは、いかなる帰還も「自主的かつ尊厳あるかたち」で行われることを確認するためのものだという。

さらに同大使館は、ルーマニア当局との継続的な連絡経路を維持し、シリア人の状況をフォローするとともに、彼らが直面する問題の処理に取り組んでいる。

今回の事例は、シリア外交の活動が新たな段階に入ったことを示している。大使館の業務はもはや公的書類の手続きだけに限定されず、国民の権益を保護し、人道上、法的な問題をフォローする役割も担うようになった。

こうした方針は、国外に暮らすシリア人の国家機関に対する信頼を高めるとともに、市民の保護が世界各地のシリア外交使節団が果たす役割の基本的な一部となったことを示している。


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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:62344