エジプト:サラーフッディーンに関する史実は正しいか

2026年07月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■サラーフッディーンはカイロのファーティマ朝の図書館を焼き払ったのか。アズハル学院の回答

【カイロ:本紙】

アズハル学院は、サラーフッディーンがファーティマ朝の宮殿図書館を焼失させ、ファーティマ朝一族の血統を一掃したという広く知られている説は正しくないと述べ、歴史的な人物や出来事を扱う際は信憑性の高い歴史的資料を参照することが重要だと強調した。

アズハル学院のクルアーン担当局長であるアブー・ヤジード・サラーマ博士は、「預言者のスンナやイスラームの歴史に関連した誤解への対処を目的とする啓発キャンペーン」の中の新たなメッセージで、サラーフッディーンが宗派対立を理由にファーティマ朝の宮殿図書館を焼き払ったという説は、いかなる歴史的資料にも基づいていないと説明した。図書館は政治的・経済的危機や内部対立の結果、ファーティマ朝末期には所蔵品の大部分を紛失しており、アイユーブ朝成立以前に一定の書物は売却され、散逸していたと指摘した。

博士によると、カルカシャンディーの著書「夜盲の黎明」を含むいくつかの歴史的資料には、ファーティマ朝の蔵書庫はイスラーム文明の最も偉大な図書館の一つであるとの描写があり、またイブン・アブー・シャーマは図書館を「世界の不思議の一つ」と記述しているとのことだ。同様に、サラーフッディーンは学問や学者に関心を持っていたことで知られており、ファーティマ朝の蔵書の一部はファーディリーヤ学院の図書館を含む、いつくかの学術図書館へ移されたことも強調している。

(後略)


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翻訳者:天田陽菜
記事ID:62439