トランプとエルドアンの蜜月とは?
2026年07月12日付 Cumhuriyet 紙
アメリカの大統領は、再び私たちが慣れ親しんだエルドアン大統領への称賛をアンカラの記者会見でも繰り返した。まだ飛行機に乗る前にエルドアンがいなければ、NATOの会合に参加することはなかったという言葉とともに始めた。エルドアンは、いかなるリーダーにも見せたことのない思いやり、敬意を彼に示し空港で一人で彼を出迎えた。記者会見ではトランプは、『エルドアン大統領は素晴らしいリーダーです。長い間親友です。非常に力強いリーダーです。非常にパワフルなキャラクターです。そのため、これほどの成功を収めています。』と述べた
以下のような言葉を述べた。
「初めて知り合った日から今まで私たちの間には非常に力強い協調性があります。トルコは彼がリーダーの時期に非常に力強い国になった。」
この間私たちが知らなったポイントがある。トランプはこの称賛をいきなり口にすることはない。何か特別な親友性があるとすれば、これは相互の働きかけを生む。つまりは、私たちの大統領もまたトランプに同じようなことを、まぁこれ以上のことを言ったとはいえないが、同じ規模の相互のやり取りをしたのだろう。さらには、トランプの「力強いキャラクター」の前に彼に触ったことも思い浮かぶ。
誰もトランプが、目の前にしている者からの称賛を得ずに一方的に信奉者であることを述べたとは言えない。トランプは自己承認欲求が高く、愛されること、そしてまた愛撫されることを喜ぶリーダーだ。
なぜ私はこのことを話しているのか?
■真逆の問いかけ
このことを理解するために、まずは真逆から一つの問いを投げかけてみよう。トランプを愛する、称賛する人は世界でだれがいるのか?NATOの総書記以外に長い間の問題がこれだ。エコノミスト誌は、先週マルク・ルッテについて、トランプのおべっかつかいと言った。
これは新しいことではない。一年間ルッテはメディアからの嘲笑の対象になっている(面白いテーマだ)、同じような表現で。これは全てのヨーロッパのリーダーたちが知っているが、丁寧なトーンの表現となることがない。
もちろんのこと、ルッテには釈明がある。エコノミスト誌は、ルッテ氏のおべっかについて話しながら、「しかしこれは、私たち全員のためにおこなっているのだ。」と書いた。
ヨーロッパの防衛費を増大させるのをトランプは望んでいる。ヨーロッパの防衛費をどうして私たちが担保しているのかと、正当な疑問を投げているのだ。(まさにアンカラもこの点から始めた)。
■孤独な男シンドローム
疑問に返事を与えよう。違う。トランプのことなど誰も愛していない。ルッテはただ愛しているから彼のことを称賛したのではない。弱点があることを知っている。
世界中で孤独で愛されないリーダーとして見なされれば、エルドアンのような他の第二の親友もいない、という結論に達する。
そのとおり、いない。
待て。もう一人いる。オルバンだ。選挙に負けたので、彼のことは外に放ってしまえる。トランプの友情は彼にとって役に立たなかった。さらに、バンスが選挙で勝利をするためにルーマニアに乗り込んだこともまるで状況を悪化させたといえる。ナレンドラ・モディも挙げられる。そう、しかしながらインド大統領とは関税をめぐり対立した。
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマンも思い浮かぶ。ホルムズ海峡をアメリカの作戦で使用するために国の土地をつかうことに許可を与えなかったため、両者の関係は悪化した。
プーチンも挙げられる。リーダーの性質、その賢さを称賛したことが知られている。
しかし、それくらいだ。これは以下のことに似ている。北朝鮮の首脳金正恩にも「お互いに恋におちた。」と言ったのだ。
■力強いリーダー
ドナルド・トランプは国際政治において伝統的な同盟の代わりに首脳間の個人的な化学、プラグマティズム、そして力強いリーダーとしての素質に依って関係性を作っている。トランプにとって親友の概念はイデオロギーではない。イタリア首ジョルジャ¥メローニのことが過去はファンだった。基地の使用については(たとえばイラン危機の時期には)相互不理解が起こった際にはすぐに態度を変えて、アンカラで見ているようにメローニの顔でさえ見ないのだ・・・
■問題が起これば・・・
すぐにトランプと関係は悪化してしまうだろう。ブルンソン牧師が二つのツイートの後で
自由の身になったことは、アメリカにおいて大きな成功をもたらした。そのためあらゆる機会で言及をされていて、私の考えでは大統領も難しい状況にさせてしまうのではないか。
しかしながらブルンソン氏事件後トランプとエルドアンの間での危機はおこらなかった。
私が思う限りで、大統領はトランプについて学んだのだ。彼に秩序をもって協力している。
この孤独な男との二者会談で何を言ったのか、そして軌道に乗せているのかはわからない。
もちろん、この疑問も問いかけられる。トランプは、実利的な男だ。なんらかの利益がなければ、この二人の関係性は、続けることがない。私たちはまだこのことをしらない。おそらく世界でもっとも孤独な男は、エルドアンとの深い友情に満足をしている。わからないが。
今のところ、ハルクバンク問題は閉じられた。F-35のプログラムに入るために、S-400がロシアの許可で第三国に売られることはまるでその前の道を開いているようだ。CAATSAの投資も実行される。
そしてまた、KAANのためにアメリカのモーター会社が道を開いた。
プーチンはどのように説得されたのか。私たちにはわからない。彼はこびへつらって物事を成し遂げるような人物ではない。
アメリカに対していくつかの商業的な差別がもたらされたということを知っている。
アンカラにおいて、防衛産業を浮くむ新しい協力関係のために署名が交わされた。
一体何が起こったのか私たちにはわからない。
トランプは疑いなく、称賛されること以前に商業的勝利も自身の選択肢の中にもつことが好きな男なのだ。
とにかく、近い将来に私たちは全てを知るだろう。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:堀谷加佳留
記事ID:62448