
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、トルコ大国民議会(TBMM)における7月15日追悼式典で演説を行なった。エルドアン大統領は、「7月15日以降、我々が講じた多層的な措置により、ギュレン派テロ組織(FETÖ)が国家及び社会生活から排除されるプロセスを加速させました。それについて、誰も疑いの余地がないはずです。FETÖ勢力が阻止しようとしたトルコの世紀の構築は始まっている。その前途を、アッラーの御許しがあれば、どんな闇の力も阻むことはできないでしょう。」と述べた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、TBMMの式典会場で行われた7月15日民主主義・国民団結の日記念式典で行った演説で、7月15日の英雄譚の10周年を迎えるにあたり、議会の屋根の下にいられることを光栄に思うと述べた。
「国民の神聖な信託を担う政治家として、10年目前のように今日も我々は1つであり、共にあり、皆一緒に1つの心と1つの力です。」と述べたエルドアン大統領は、7月15日のクーデター未遂事件から10周年を迎え、祖国、国旗、アザーン、そして国民の意志を守るなかで殉職した253人の英雄たちを、(神の)御慈悲と感謝の気持ちで追悼すると共に、クーデター勢力の死を吐き出す武器に胸を盾にして立ち向かった戦士たちに対してアッラーから健康、安寧、そして幸福な人生を祈った。
エルドアン大統領は、7月15日の英雄的な出来事を誇りに持って讃えるこの重要な記念日に、英雄的な殉職者の尊い魂を、ハトゥムや祈り、クルアーンの朗読を通じて、追悼した全ての市民に感謝し、「主よ、全ての殉職者の安息の地を、願わくば楽園にしてください。また、ここでその闇の夜の間独立と未来を守り、読まれたセラー(金曜礼拝と葬儀の前の呼びかけ)を精神的な鎧のように身にまとい、輝かしい抵抗を成し遂げ、囚われの身になっても屈服せず、抑圧に屈しないことを世界へ宣言した全てに国民に、全ての兄弟姉妹に、感謝の意を申し上げます。」と述べた。
■「議会は、7月15日のクーデター未遂事件において、今回は帝国主義の手先を阻んだ」
国民の独立、国家の存続、民主主義の未来のために立ち上がり、決して屈しなかった勇士たちを常に感謝の念をもって偲び、伝説となった彼らの闘いを常に誇りを持って思い出すと強調したエルドアン氏は、次のように述べた。
「同じ胸に想いを抱く、国民の代表として、クーデター勢力の攻撃に直面しても国民の信頼を裏切らなかったことに対し、皆様一人ひとりに心よりお祝いを申し上げるとともに、我が国と国民を代表して感謝の意を表します。あの夜、国民が自らの意志を守るために広場や通り、橋の上でどう戦ったか、国民の代表者たちもここ議会の屋根の下で、頭上に降り注ぐ爆弾にもかかわらず、クーデターに勇敢に抵抗したことは事実です。異なる政党に所属する国会議員たちは、議会の威信にふさわしい団結を示し、民主主義と国民の意志を暗殺しようとしたテロリストたちに対して毅然と立ち向かいました。これより一世紀前、占領者に抵抗し、打ち負かした議会は、7月15日の裏切りにおいても、今回は帝国主義の手先たちを阻みました。『主権は無条件で国民に属する』という信条をもう一度掲げ、国民の意志の敵を撃退した我が議会とその愛国的な議員たちを誇りに思います。議会の高潔な議員たちが、今後も、願わくば、同じ決意と断固たる姿勢で、国民の意志と国家主権に対する脅威に対し、完全な連帯の中で行動することを心から信じています」
「10年が経過したにもかかわらず、7月15日の夜に (クーデターの)野心に潰えた者たちは、未だ陰湿な野望を達成する機会を伺っているのが見て取れる」と述べたエルドアン大統領は、7月15日のクーデター未遂事件に加担した者たちが、手に入れたあらゆる機会を、この国民と祖国に敵対するために利用していると述べた。
エルドアン大統領は次のように続けた。
「我先にと逃げ出し、不正な金で娯楽を楽しむ国々で、トルコを中傷し、トルコに対するロビー活動を行い、メディアやソーシャルメディアを通じて新たな反乱の火種を煽ろうとしています。あらゆる仮面を被り、あらゆる嘘を言い、トルコ国民に恨みを持つ全員の足にくっつき、7月15日に国民から拒絶され、その復讐を果たすため、彼らは手段を選びません。特にデジタルプラットフォーム上で、連携して拡散させているコンテンツを通じて、印象操作を日々激化させている。魂とともに人格も1ドルで売ったFETÖのテロリストたちは、トルコの敵の召使になることを続けています。ペンシルベニアのテロリストの首謀者が、この国民に対する裏切りにふさわしく、1万キロも離れた場所で死に、秘密裏に穴に埋められたことは、もちろん組織のモチベーションを壊し、組織内部の対立を引き起こしました。特に組織の支持層の間では、最近疑念が増しているが、FETÖ由来の脅威は隔離されており、すべてこれと共に危険な状態が続いています。
息を吐くように嘘をつき、カメレオンのように常に色を変え、このようにずる賢い戦いは、油断せず、決して手を緩めません。もう一度強調して述べなければなりませんが、民主主義の機会を利用して、制度に浸透し権力を獲得する機会を得た瞬間に、自分たちの人々に武器を向ける考え方と向き合っていることを決して忘れてはいけません。なぜなら、忘れたならば、どうかそうなりませんように、昔の苦しみを再び経験します。忘れてしまえば、殉職者に対する義務を果たさなかったことになります。忘れてしまえば、8600万人の信頼を適切に守ることができません。そのため忘れず、注意し、警戒し、覚醒し、組織に対する戦いにおいて、一瞬でも守りを緩めません。」
■「FETÖ支持者が妨げようとしたトルコの世紀の構築が始まった」
エルドアンン大統領は「ここでこの真実を思い出すことも利益があると思います。残酷な者に慈悲を与えることは抑圧された者を迫害することです。私たちは今日も明日もこのような無思慮に陥ることはないでしょう」と述べ、以下のように続けた。
「7月15日の事件は、国内の(軍部、官僚で構成される)後見勢力と国外に集合した勢力との共謀によって実行されたものであり、セーヴル条約を復活させ、トルコを植民地国家の状態にすることを目的とした、新たな形をとった帝国主義的計画です。そこでは単に、クーデターだけではなく、同時に全面的な侵略の試みでありました。尊い国民が身を挺した結果、この汚い計画は破綻し、帝国主義的計画はくしゃくしゃになり、ごみ箱に捨てられました。トルコは独立を再び守りました。クーデターが撃退されたことで、トルコはエネルギーを国内から消耗させる重荷から解放される点において、重要な節目を迎えました。「民主主義の番人デモ」で始まり、イェニカプ集会の精神によって形づくられた民主同盟と、一段上の段階に進んだ連帯の雰囲気は、テロとの戦いをはじめとして我が国をすべての面でより強固なものにしました。」
7月15日以降、講じられた多層的な措置により、FETÖが国家及び社会生活から排除されるプロセスを加速させたことを述べたエルドアン大統領は、以下のように発言した。
「シリアの領土の一体性とともに直接的に我が国の安全を標的とする組織に対して効果的な越境作戦を実施しました。ユーフラテスの盾作戦とISILの残忍なものたちに、オリーブの枝、平和の泉、そして春の盾の作戦で、分離主義組織の構成員に深刻な一撃を浴びせました。シリア革命までの道のりは、とても正直に言いますが、7月15日のクーデターの阻止と、FETÖが我々の治安部門から一掃されたことで築かれたものです。単にシリアだけではなく、リビアからカラバフまで、トルコの支援が必要があればどこでもできる限りの手段でそこにいました。対外的には、このような措置を講じると同時に、国内ではクーデターが国家および社会生活に与えた傷を癒しました。また、国民の意志の優位性を確立し、民主主義の道を開き、統治の安定を保証する改革を実現しました。
この過程において、トルコの最も大きな成果は、統治における二頭体制を解消した大統領制政府システムです。大統領制政府システムにより、数十年にわたって反民主的な介入の温床となる統治における安定の問題は恒久的に解決されました。トルコが過去10年間において防衛産業から経済、安全保障から外交政策に至るまでのすべての成功の背景には、FETÖの排除があります。排除が加速し、組織が解散されていき、スパイ活動ネットワークを繋げてきた絆が弱まるにつれて、トルコの歩みはより加速するでしょう。兄弟よ、これは誰も疑うことはない、FETÖ勢力が阻止しようとしたトルコの世紀の構築が始まっています。その前途を、アッラーの御許しでどんな闇の勢力も阻むことはできないだろう。亡くなられた先達が言われたように、『明日は間違いなく我々の、間違いなく我々のものである。日が上り、日が沈んでも、永久に我々のものである。』アッラーの御許しにより、未来も我々のものです。未来はトルコのそしてトルコ国民のものです。主よ、我々の道を、運命を開いてください。」
7月15日の民主主義と国民団結の日が、トルコ、国民、そして民主主義のために吉兆となることを願ったエルドアン大統領は、殉職者たちにアッラーの御慈悲を、殉職者の遺族に哀悼の意を、退役軍人たちに健康と安寧を祈った。
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翻訳者:林綾奈
記事ID:62481