
■カラアト・ジャンダルで病院建設に着手か…研究者が「軍事力に加え、地元社会への浸透を狙う動き」と指摘
【ダマスカス:本紙】
イスラエル占領当局は最近、2024年12月8日の旧体制崩壊後にシリアで占領した地域において、複数の事業を進めている。これは、シリア南部で侵入した地域に長期的な足場を築くことを可能にするものであり、直接的な軍事的プレゼンスを超えた手段を用いる点に特徴がある。
こうした手段は、人道支援や公共サービスの性格を帯びており、地元社会との接触ルートを築き、現地での影響力を強化しようとする試みとみられる。さらに、将来的にイスラエルがシリア領からの撤退を迫る政治的・国際的圧力に直面した場合でも、一定の存在感や影響力を保つための「影響力のカード」を確保する戦略の一環と位置づけることができる。
「シリア・テレビ」は、ダマスカス郊外県西部のジャバル・シャイフ地域の事情に詳しい情報筋の話として、イスラエル占領軍がカラアト・ジャンダル町の内部で病院建設に着手したと伝えた。
同情報筋によると、「建設作業は少し前に始まった」という。これは、地元社会の判断に影響を与え、自らをシリアのドゥルーズ派を支援する存在として示そうとするイスラエル側の試みの一環だとされる。
この件について、ジュスール研究センターの研究者ワーイル・アルワーン氏は「アル=ワタン」紙に対し、イスラエルがシリア南部で侵入・占領し、治安・軍事作戦を行っている地域において、力のカードを植えつけようとしていることは明らかになっていると説明した。
アルワーン氏は、こうしたイスラエルの新たな力のカードは、治安・軍事力の問題を超えていると述べた。忠誠の買収、細胞や集団の形成、構成員のリクルート、さらには支援物資の配布や病院建設などを通じた地元住民への働きかけにまで及んでいるという。
その目的は、実際にイスラエルに対して同地域からの撤退を求める外部からの圧力が生じた場合に、内部からの圧力を獲得することにあるとした。アルワーン氏は、「つまり、イスラエルは現在、クナイトラ、ダルアー、ダマスカス郊外県に属するシリア南部の地域において、力によって、また時には横暴さや力の傲慢さ、挑発によって、自らの存在を押しつけているということだ」と語った。
またアルワーン氏は、イスラエルが、今日の地域の力学においては、政治的要因が単なる軍事力の保有よりも大きく、強い意味を持つことを理解していると述べた。とりわけ現在の地域は、地域的にも国際的にも変化のただ中にあるとした。
さらに同氏は、イスラエルがシリア南部で侵入・占領している地域において、支配と影響力の手段を多様化させようとしていると説明した。仮に同地域から治安・軍事面で撤退せざるを得なくなった場合でも、手先となる集団や細胞を残し、同情を通じて自らに共鳴する人々を残そうとしているという。
アルワーン氏は、今回の病院建設計画もその一環だとしたうえで、「この計画については、途中段階であり、成功すると断言する必要はない。だが、イスラエルが取り組んでいるのはまさにこうしたことだ」と述べた。
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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:62484