シリア:シリア・トルコ間通行所の再開準備進む
2026年07月26日付 al-Quds al-Arabi 紙

■シリア・トルコ間の国境通行所の再開準備進む…地雷除去や測量作業を実施、トルコ・イラク間の貿易と物流を結ぶ戦略拠点として期待
【ダマスカス:本紙】
ハサカ県のアフマド・ヒラーリー副知事兼大統領チーム報道官は、イラク・クルディスターン地域との間にあるスィーマールカー河川通行所のハンムード・ハンムード所長を伴い、トルコ国境のナスィービーン通行所を現地視察した。視察では、ハサカ県北部のカーミシュリー市とトルコのナスィービーン市を結ぶ陸路国境通行所の開設に向けた準備・整備作業と、その進捗状況を確認した。
ヒラーリー氏は日曜日、同国境通行所で進められている整備作業を視察した。作業には地雷除去、敷地内の障害物の撤去、測量作業などが含まれ、シリア国境・通行所庁の監督の下で進められている。今後、通行所の運用に必要な技術・物流面の要件を整えたうえで、後日発表される予定日に開設する方針だという。
ヒラーリー氏は報道陣に対し、ナスィービーン国境通行所はハサカ県にとって戦略的な事業であり、シリア領を経由するトルコとイラク間の貿易、輸送、トランジットの活性化に寄与するとともに、地域の経済活動を促進することが期待されると述べた。
また陸路通行所の現場では、残る技術・行政上の手続きを完了するための整備作業が続いており、必要なすべての要件を満たした後、開設して供用を開始する予定だと説明した。これにより、定められた基準に沿った通行所の運用準備を確保するとしている。
ハサカ県北部のカーミシュリー市側に位置する、トルコとのナスィービーン国境通行所は、地域で最も重要な戦略的通行所の一つとされる。その大きな経済・通商上の重要性から、シリアのジャズィーラ地域における開発と投資に質的な変化をもたらす可能性がある。
同通行所の重要性は、単なる国境通過地点であることにとどまらない。シリア北東部とトルコ・欧州市場を結ぶ重要な玄関口となるほか、地域道路網を通じたイラクとの貿易交流を活性化するうえでも重要な役割を担う。
複数の観測筋は、同通行所が商業・民間交通に再開されれば、投資や物資、資本の流入に大きな可能性を開くとの見方を示している。また通行所の稼働によって経済活動が活発化し、運輸、サービス、貿易、通関などの分野で新たな雇用が生まれることが期待されており、住民の生活状況の改善や地域の失業率低下にもつながるとみられる。
さらに同通行所は、地元の農産物、畜産物、工業製品の重要な輸出ルートになる可能性がある。これにより、生産者や商人が国外市場へ進出する機会が広がり、地場産品の競争力向上にもつながる。
経済専門家らは、カーミシュリーの地理的優位性により、ナスィービーン通行所はシリア、トルコ、イラクを結ぶ戦略的な接続点になり得るとみている。これによって、この地域が将来的に事業や投資を呼び込むことのできる通商・物流拠点としての重要性を高める可能性がある。
地域が経済的な課題に直面するなかで、ナスィービーン通行所の開設は依然として重要な経済的要請となっている。開設が実現すれば、開発を後押しし、地元市場を活性化するとともに、住民に幅広い利益をもたらし、トルコを玄関口としてシリアと欧州を結ぶ地域通商拠点としての同地域の地位を高めることが期待される。
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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:62551