レバノン:レバノン・イスラエル交渉が示す「期待と障害」
2026年07月29日付 al-Watan 紙

■8月4日から6日にかけてローマで第7回協議…南部からの段階的撤退をめぐる実務協議の一方、イスラエル軍の攻撃が継続
【ダマスカス:本紙】
注目は、8月4日から6日にかけて、米国の仲介の下でレバノンとイスラエルによる第7回交渉を開催するイタリアの首都ローマに集まっている。
情勢を追う情報筋は、今回の協議について、今年4月に交渉プロセスが始まって以来、最も重要な会合のひとつになるとみている。レバノン側は、協議が南部の安定を強化する具体的な措置につながることを期待している。一方で、イスラエルの軍事作戦は続いており、交渉が現場と政治の双方に存在する障害を乗り越えられるのかという疑問も生じている。
今回の協議は、枠組み合意への道を開いたこれまでの交渉を引き継ぐものとなる。協議では、南部レバノンにおける「試験地域」の範囲拡大が主な議題になるとみられている。
構想では、イスラエル軍が追加の地域から段階的に撤退し、その後、レバノン軍が直ちに展開する。これにより、治安を強化するとともに、住民が各自の町へ帰還できる環境を整えることが目指されている。
複数の情報筋によると、今回の交渉では、技術、法務、安全保障の専門家からなる複数の専門委員会の設置も発表される見通しである。これらの委員会は、枠組み合意の各条項の履行をフォローし、部隊の再配置に向けた明確な仕組みと日程を策定する役割を担う。
また政治的な意見の相違が生じた場合には、専門の委員会に付託して対応することが想定されている。これにより、何らかの障害が発生した際にも、対話が停止することなく継続できるようにする狙いがある。
これまで交渉をめぐる雰囲気は、たびたび前向きなものと評されてきた。しかし、現地情勢は依然として交渉に影を落としている。
レバノン国営通信によると、イスラエル占領軍は南部レバノンの複数の町で空爆や爆破作戦を続けている。攻撃には、マルジャアイユーン郡のクサイル町に対する攻撃、ナバティーヤ・ファウカーの集合住宅に対する無人機攻撃のほか、マジュダル・ズーン、マンスーリー、ビント・ジュバイルでの爆破作戦が含まれている。
一方、レバノン軍は、イスラエル軍が撤退した地域への展開を続けている。また、地雷や戦争残存物の除去を進めるとともに、救急隊や民間防衛隊と連携しながら、住民の段階的な帰還に向けた安全確保にも取り組んでいる。
こうした動きは、「試験地域」のモデルが実際に成功するかどうか、また南部の他の地域にも適用できるかどうかを測る実務上の試金石とみられている。
レバノン当局者らは、米国による仲介が交渉の前進につながり、合意済みの撤退を速やかに実施するよう、ワシントンがイスラエルに圧力をかけることを期待している。
しかし観測筋は、イスラエル国内の政治・安全保障上の事情により、重大な決定を下すことが困難になる可能性があるとみている。とりわけ、国内政治上の計算や今後の政治日程が、その判断を複雑にするとの見方を示している。
第7回交渉の開催が近づくなかで、レバノン国民はその成果を注視している。今回の協議は障害を取り除き、包括的な安全保障合意への道を開くことができるのか。それとも、軍事的緊張の激化によって、交渉は引き続き現地情勢に左右されることになるのかが問われている。
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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:62568