チュニジア:議会内での「撮影禁止」措置が呼ぶ波紋
2026年07月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ チュニジア議会での『撮影禁止』措置が波紋
【チュニス:本紙】
チュニジア議会のイブラーヒーム・ブーディルバーラ議長は、議場内で撮影を行った者を検察に送致すると脅迫したことで、広範な論争を巻き起こした。
ブーディルバーラ議長は火曜日に開かれた議会セッションで、議場内のいかなる場所からであっても携帯電話による撮影を禁止すると強調し、次のように述べた。「携帯電話による撮影は、議場内のいかなる場所においても全面的に禁止されている。この規則に違反した者は、直ちに検察当局へ送致される」。
それに対し複数の議員が声明を発表し、同議長の発言について、「議会運営のあり方を著しく逸脱するものであり、議会の内部規則の問題を刑事訴追による脅しの対象へと変えようとする、到底容認できない試みだ」として反対の立場を表明した。
この議員らは、この決定は「議会のイメージや権限の限界、さらに立法機関が自らの存在の基盤である権利と自由をどのように扱うかに悪影響を及ぼす」と指摘した。
また声明では、ブーディルバーラ議長の決定について、「議長職が刑事訴追を開始するかどうかを決定する権限を有しているかのような危険な印象を与えるものであり、これは権力分立の原則にも、法治国家を規定するルールにも合致しない」と批判した。
一方スィーリーン・ムラービト議員は、この決定は、ある議員が採決議事の最中、議場の傍聴席から他の議員を撮影したことを受けて出されたものだと説明した。またこの撮影の目的は、採決プロセスが議会の公式ウェブサイトで公表されないために、その様子を記録しようというものであった。
さらに同議員は、次のように述べた。「採決は自由に行われるものであり、その結果を公式サイトで公表する権限を有するのは議会事務局である。また議場を上方から撮影することが認められている唯一の主体は記者だけである」。
さらに別の投稿で、「今回の決定は、議員らが発言内容を記録、録音、公開することを妨げるものではない。むしろ議会制度およびすべての議員の権利への敬意を保とうとする見地から、議員がほかの議員を撮影したり、許可なくその動画を撮影したりすることを防ぐことを目的としているにすぎない」と説明した。
アフマド・サイーダーニー議員は、フェイスブックに投稿した動画のなかで「議会議長は捏造に立腹することはなく、撮影には立腹する」と述べた。
サイーダーニー氏は「国民議会には4つの勢力がある。国民を代表する議員、ビジネスマンを代表する議員、政府寄りの議員、そして市民だ」と述べた。
最後にサイーダーニー議員は、ブーダルバーラ議長に向けて次のように述べた。「我々は扇動しているのではない。私たちは7月25日(カイス・サイード大統領による政治路線)を支持する民衆の側だ。一方あなた方は『手続きとしての7月25日』にすぎない。夢を抱いたのは我々であり、失敗したのはあなた方だ。」
これはブーディルバーラ議長とほかの議員らとの対立が表面化した最初の事例ではない。同議長は昨年にも、一部の議員が国内の『良心の囚人』の一人が釈放されたのを契機として国民対話を呼びかけたことを受けて、カイス・サイード大統領による非常措置に対する陰謀を企てたとして彼らを非難していた。
さらに議員らは、ブーディルバーラ議長がイスラエルとの関係正常化を犯罪とする法案の採決を意図的に妨げたと批判している。議長が本案採決のための本会議を何度も延期したためである。
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翻訳者:大木穂花
記事ID:62601