
GKRY(南キプロス・ギリシャ政府)の支配下にあるリマソールで営業する中国資本のホテルが、この地における英国の最重要軍事拠点であるアクロティリ空軍基地を監視する目的で使用される可能性があることが明らかになった。詳細は次の通りだ…
英国軍と諜報機関の情報筋は、GKRY(南キプロス・ギリシャ政府)の支配下にあるリマソールで営業する中国資本の5つ星ホテル「シティ・オブ・ドリームス・メディテレーニアン」の高層階が外国の諜報機関にとって重要な監視ポイントになる可能性があると明らかにした。
英国の諜報・軍事情報筋は、2023年に営業を開始した16階建てのホテルが、その立地や高さのため安全保障上の懸念を引き起こすことを明らかにした。英軍基地エリアに隣接するホテルの高層階からアクロティリ空軍基地のいくつかの拠点が直接見えるとのことだ。
■軍用機や兵士の動きが見える
英国軍と諜報機関の情報筋は、このホテルが外国の諜報機関にとって重要な監視ポイントになる可能性があると述べ、適切な場所から望遠鏡などの基本的な器具を使えば基地から離陸・基地に着陸する軍用機や兵士個人、高官の動きも追跡できる可能性があると明らかにした。彼らは、このような形で離着陸の頻度、動きの規則性、作戦の手続き、基地周辺の安全保障と警備活動、無人軍用機に対する反応、公開されている追跡システムでは見ることができないいくつかの飛行に関する情報を得られる可能性があると評価している。
■F-35型戦闘機やU-2型偵察機が駐機されている戦略的な基地
アクロティリ空軍基地は英国の中東における軍事活動の観点で戦略的な重要性を持ち、基地にはF-35型戦闘機や米軍に所属するU-2型偵察機「ドラゴン・レディ」も駐機されている。英国軍の情報筋は、特にホテルの最上階に基地への幅広い視界を確保できる場所があることが懸念されると述べている。アクロティリ空軍基地は対監視策を講じている。
英国王立空軍は件のホテルの立地に注意を払い、アクロティリ空軍基地での対監視と重層的な警備を行うとのことだ。英国国防省は軍の人員、基地、英国の国益の保全に全力で取り組んでいるとしたうえで、アクロティリ空軍基地の安全対策を継続的に見直していくと明らかにした。
同省は、作戦上の安全を理由に対策の詳細には言及しなかった。
■ホテルはスパイ活動の疑惑を否定
シティ・オブ・ドリームス・メディテレーニアンの運営者は、スパイ活動や監視のためにホテルが使われているという疑惑を強い言葉で否定した。ホテルの運営者は、同ホテルは観光、娯楽、ビジネス活動のみを目的として運営されており、これら以外の目的で使用されているといった向きの疑惑は根拠のないものだと主張した。
同ホテルの親会社であるメルコ・リゾーツ&エンターテインメントのトップは、中国系カナダ人のビジネスマンであるローレンス・ホー氏だ。ホー氏は中国人民政治協商会議のメンバーである。
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翻訳者:神谷亮平
記事ID:62742