北キプロスの船舶事故、救出作業続く

2026年09月01日付 Hurriyet 紙

北キプロス・トルコ共和国でのギルネ市の沖合で発生した船舶事故を受け20人の捜索活動が続いている。トルコ海軍司令部に所属している海中救助、海上曳航そして水中捜索能力が備えられたトルコ共和国艦IŞINは、行方不明者の発見と水中捜索活動の強化を目的として地域での任務を開始した。

得られた情報によると、ギルネ市の沖合で航空機1機、ドローン5機、ヘリコプター7機、船8隻、ボート9隻による捜索活動が続けられている。捜索活動にはトルコから来たSAT特殊部隊員とトルコ海軍のダイバーチームも参加している。
国内・国産の技術によって作られ、水深1㎞までの捜索救難任務を遂行するトルコ共和国艦IŞINもギルネ市沖合で転覆した船が沈没した場所での捜索活動を指揮している。

トルコ共和国艦IŞINにより、水深514メートルに沈む船の残骸へ耐圧服を着用した要員とロボット潜水艦が送られることが分かった。

トルコ海軍に属する救助及び曳航船であるトルコ共和国艦IŞINが現場に到着したことで行方不明の乗客の発見と船のブラックボックスの回収に向けた期待が高まっていることが伝えられている。

■水深千メートルまでの捜索救助

全長68メートル、幅14メートルのトルコ共和国艦IŞINの主な任務の中には水深千メートルまでの捜索と救助活動が挙げられる。船に搭載された動的位置保持システムは、困難な海象条件でも船の位置を安全に維持しつつ水中作業が安全に遂行されることを可能にしている。また、トルコ共和国艦IŞINは水深600メートルまで、4地点から錨を下ろし固定してとどまるこができる。

■遠隔操作型無人潜水機と高性能ソナーを用いて海底を捜索している。

トルコ共和国艦IŞINでは水中捜索活動のために高度な技術を備えたシステムが使われている。船に搭載された遠隔操作式の水中機は、水深千メートルまで稼働することができ、135㎏までの物を運ぶことができる。サイドスキャンソナーにより水深千メートルまでにある物体の位置が特定される一方で、3千メートルの作業深度を有するマルチビーム測深システムにより海底が詳細に走査されている。

■水深365メートルでの大気圧潜水

一級潜水士の専門技能を持つ要員によって使用される大気圧潜水システムは、水深365メートルまでの作業を可能にしている。送気式潜水システムにより水深90メートルまで3人の潜水士が同時に潜水することができる。船に搭載された定圧チャンバーシステムは、水深82メートルまで加圧することができる。9人の収容能力を持つこのシステムは、潜水病にかかった要員の治療で使用される。水中換気システムは水深600メートルまでで50人の要員に少なくても14日間外部の空気供給を確保する能力を有する。

■緊急外科手術・集中治療が可能

救助活動と水中作業に加えて、医療支援能力の面でも際立っているトルコ共和国艦IŞINには、放射線学的かつ生化学的な検査が行うことができる医療インフラが備えられている。また、船内ではダメージコントロール手術や集中治療、加圧室での治療を実施することができる。

■以下が残骸に潜るそのロボットである。

CNNトルコのウミト・ウズン記者はこれから行われるロボット潜水に関する詳細を伝えた。
「ソナーによる走査が行われています。この技術は船の上部に設置されています。海底を走査し、船がどの地点にあるのかを特定します。その後、システムはロボット装置へと移ります。装置は水中へ潜っていきます。船に到達すると、このロボットシステムは海底まで潜り、海底の映像を撮影します。鉄製のアームで作業できる場所があれば、作業を行います。水深514メートルまで潜り、行方不明者の痕跡を探します。そして、船の現在の状態を調査します。」

■トルコとの共同作業

北キプロス・トルコ共和国のウナル・ウステル首相は、夜通し途切れることなく続いている捜索作業が夜明けの光と共に日中の段階へ移行したと述べた。ウステル首相は、現時点まで行方不明者に関する新たな進展はないこと、各チームが指定された全ての区域で空からそして海からの捜索を続けていることを伝えた。

沈没船がある深海域での作業・撮影を行うことができるトルコ共和国艦IŞINが現場に到達したと述べるウステル首相は、「トルコ共和国との完全な連携のもとで、キプロス・トルコ平和部隊司令部、治安部隊司令部、トルコ共和国軍、沿岸警備隊、警察組織、民間防衛組織を始めとして関連する全ての機関が共同作業を進めている。沈没船がある深海域作業・撮影を行うことができる技術的能力を備えた船は今日現場に到達し最初の作業を開始した。今後行われる作業によって、沈没船と行方不明者への到達、船の現在の状態を撮影、確認することが目指されている。今後得られる全ての写真、全てのデータ、そして全ての発見事項は関連する部門によって慎重に評価される予定である。我々の現在最大の優先事項は行方不明者に到達することである。」と語った。

船の沈没に関する捜査が続いていると述べるウステル首相は、「発生したこの惨事がどのように起きたのかをあらゆる側面から明らかにするために始められた司法及び技術的調査も着実に続いている。我々国家はあらゆる手段をもって現場で対応している。トルコ共和国の強力な支援と共に必要な限り、捜索・救助活動と技術作業を途切れることなく我々は続けていく。行方不明者を発見するために希望を持ち続けている。我々のチームによる捜索作業から届く朗報を待っている。」と述べた。

■ギルネ沖で転覆した船

北キプロス・トルコ共和国のギルネ港とメルスィンでのタシュジュ港の両港間を運行する航路に就航していた「フィロ ジェット」と冠する高速旅客船は、日曜のお昼ごろにギルネから出航した直後に、船首部分から浸水し始めた。
船はギルネ港に戻ろうとしていた最中に転覆した。
船からは241人の生存者が救出された一方で、8人の遺体が発見され20人の行方不明者の捜索活動が続けられている。
沈んだ船の残骸は、水深514メートルにあると伝えられている。


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翻訳者:宮本 丞
記事ID:62763