クルドとアレヴィー派の進む道は合流するのか
2026年09月14日付 Medyescope 紙

本紙のルシェン・チャクル編集長は、クルド問題解決プロセスにおいて、アレヴィー派が抱える懸念に注意を引いて、クルドとアレヴィー派の分離が第三者に利すると述べた。
ルシェン・チャクル編集長は、「クルドとアレヴィー派、道は一つになるのか。」との放送でクルド運動とアレヴィー派との関係、クルド問題解決プロセスがアレヴィー派にどんな疑問を生んでいるかを講評した。アレヴィー派が、プロセスが自分たちを含んでおらず、さらには自分たちに不利益な結果が生み出される懸念をもっている、とチャクル編集長は述べ、クルドとアレヴィー派の分離は、「第三者を利する」と述べた。
チャクル編集長は、「イドリース・ビトリースィーと[オスマン朝君主の]ヤウズ・セリムの連合」(注)というオジャランの言葉に向けた一部のアレヴィー派知識人の最近の反発により始まった論争について触れて講評を始めた。クルド運動側から当初厳しい反発が生じたが、その後オジャランがあの言葉を意図していないとの発表が行われたが、アレヴィー派にとって目の前には深刻な問題が横たわっていると述べた。
■アレヴィー派は、プロセスに自分たちが含まれていると考えていない
チャクル編集長によると、根本的な問題は、アレヴィー派が現在のプロセスに自分たちが含まれていないと考えていることである。特に、政権がもつスンナ派視点とオジャランの過去の言動がアレヴィー派を不快にさせていると述べ、クルド運動がもつアレヴィー派との歴史的な関係にも注意を引いた。同編集長は、クルド運動が初期以降、アレヴィー派のクルド人とともにクルド人ではないアレヴィー派も組織内に含んでいたと述べ、時がたつにつれて、特にデルスィム(トゥンジェリ)出身のアレヴィー派の若者たちが運動の中で重要性を増したと述べた。
また、[今のクルド問題解決プロセスにより]武力闘争が終結し政治が合法的な環境に移る可能性が新たな連合を議題とするとして、この過程ではアレヴィー派に向けた言動が重要性を得るだろうと述べた。チャクル編集長は、クルド運動が反発を受けた後に自分たちを見直すことを余儀なくされたが、アレヴィー派がいまだに十分に納得したとは言えないと述べた。
■アレヴィー派は、自分たちの力を示す必要がある
トルコで出自が理由で問題が生じている最重要グループがクルドとアレヴィー派であると強調したチャクル編集長は、この2つのグループが寄り添うことが、互いの利益になるだろうと述べた。これに対し、分離と対立の土壌が存在していると述べた。
チャクル編集長は、政権がアレヴィー派がありのままに暮らせるような措置を講ずるのは現実的ではないと主張した。アレヴィー派が相違の大部分を克服して共同運動を起こし、再生されたトルコの中で自力で交渉のテーブルにつく必要があると述べた。これは明白なアレヴィー派政党を作ることを意味しないとしたチャクル編集長は、現在のアレヴィー派連合や組織が、十分に強固な市民社会・圧力団体を構成していないと述べた。
チャクル編集長は、さらに、アレヴィー派に向けたオジャランの呼びかけだけでは十分ではないと述べて、シリアで生じた状況がアレヴィー派の懸念を増加させていると述べた。この懸念を払拭する基本的な演者がアレヴィー派自身であると強調し、現行アレヴィー派の大部分が孤立していると述べた。
(注)オジャランは、現在のクルド問題解決過程のことを、オスマン朝に帰順したクルド系知識人とオスマン朝君主との間の関係になぞらえて「イドリース・ビトリースィーとヤウズ・セリムの連合」と呼んだという。この内容は人民平等民主党の訪問団が今年7月20日と8月2日にイムラル島のオジャランを訪れた際に控えた彼の発言内容が8月中旬にインターネット上に漏れて発覚した。
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翻訳者:新井慧
記事ID:62805