2015年誰が次期大統領になるのか?1(9-23-1-1,13-1)
2013年06月17日付 The Voice 紙
ミャンマーの新政権が誕生して2年が過ぎ、次期の2015年選挙後の大統領就任希望を表明してきた3人に国民の注目が集まっている。
大統領の座を狙う3人は、現職大統領のウー・テインセイン、連邦議会国民代表院議長のトゥーラ・ウー・シュエマンと国民民主連盟議長のドー・アウンサンスーチーである。
「並の政治家というは次の選挙のことだけを考える。真の政治家というのは次世代のことを考える」とはイギリスのウィンストン・チャーチル元首相の名言である。
「実のところ、政治家が権力を望むのは当たり前のことである。政治においては権力があってこそ、自分の信条にのっとって国益のために最善を尽くすことができる。大統領の任に就きたいと言うことは、国に最高の貢献をしたいと言うのと同じことである」とミャンマー政治の評論家で作家のチョーウィン氏は語る。
「国民の信任が得られれば、2015年に大統領二期目にも就任する」と、2012年10月のアメリカ訪問の際にはじめてテインセイン大統領が発言した。
国民民主連盟(NLD)議長のスーチー氏も、アメリカ訪問時に、2015年に大統領になれることを願っていると述べて以降、しばしば同様の発言を繰り返してきた。
先日、シュエマン国民代表院議長もアメリカ訪問の際、大統領になりたいと語った。
この3人はみな同様に、世界の超大国であるアメリカへの訪問時に、国際社会に向けて大統領への就任を希望している旨発言した。
しかし、スーチー氏が大統領になるためには憲法が改正されねばならない。
憲法改正の妨害になっている諸点をまず改正する必要があり、それらが改正されてはじめて、憲法の重要個所を改正する機会が得られることになるとスーチー氏は述べる。
「憲法第59条にある大統領および副大統領の資格要件の(f)項(配偶者や子供などが外国籍であってはならないという規定―訳者註)で、誰か特定の人物を想定して制限を加えているような点は再検討する必要がある」とチョーウィン氏は提言する
現在の状況では、スーチー氏が2015年に大統領に選ばれるためには、憲法の規定通り連邦議会議員の75パーセントの支持を獲得するにしても、少なくとも1人の軍人議員の支持が必要となるのである。
文民政権下で健康上の理由から辞職した副大統領のティーハトゥーラ・ウー・ティンアウンミィンウーの後任に、元国軍最高司令官タンシュエ上級大将の腹心と目されていたミィンスェ元中将を軍人議員らが推挙したが、憲法第59条に抵触したため、海軍司令官のニャントゥン大将を改めて推挙した、スーチー氏の2人の息子もミャンマー国民ではないため軍人議員の同意を得るのは難しいだろう、などと政治評論家たちが述べている。
「大統領を直接選挙する制度ではないため、私が大統領の資格要件を満たすためにはなんとしても憲法を改正しなければならない」とスーチー氏が語った。
しかし、憲法を改正するとスーチー氏が議会の外で言ってはいても、実際のところ、議会で改正できるかは疑問である。
連邦議会の全議員664人中、全ての少数民族政党と国民民主連盟など野党の議員は100人強のみで、残りは連邦団結発展党と軍の議員である。
( 翻訳者:ソーソーミィン )
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